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【R5年度2次試験 事例Ⅰ・再現答案】老舗蕎麦屋の経営統合
令和5年度中小企業診断士 2次試験を受験したみなさま、
改めて大変お疲れさまでした。
私は初めて受験しましたが、丸一日かけて4つの事例をずっと集中力を維持しながらの対応は想像以上にくたびれました。
事例Ⅳまで終わった後、私は気を失いそうになりました。(くらいの気持ち)
一方で、奥深いというか面白い試験だなぁというのがダメージを受け遠のく意識の中から出た感想です。
自分の振り返りとこれから受験される方々のためにも再現答案を作成しましたので共有します。
今回は「事例Ⅰ」です!
1.事例Ⅰ 老舗蕎麦屋A社の状況 (与件文)
事例Ⅰで問われること
事例Ⅰは「組織・人事」に関する問題と言われています。
それに対して事例Ⅱは「マーケティングやプロモーション」について問われるとされているのもあり、棲み分けとして事例Ⅰの分析や助言については「組織・人事」に関する解答となっているかというメガネをかけて見るのが良いとされています。
しかし、試験を解いているとこれがグラグラします。
これは果たして組織・人事に関する回答で良いのか?◯◯で差別化、戦略を展開(プロモーション)していくと書きたくなるぞ。組織・人事に縛られてとんちんかんな感じにならないか?と。
奥深いですねぇ。
与件概要
A社は、先代経営者が地元で修業した老舗の蕎麦店を受け継ぎ、地元のファミリー層をメインターゲットに、質の高い蕎麦とサービスを提供することで、安定した経営を続けている。
しかし、近年では、地域の人口減少や高齢化、競合の激化など、経営を取り巻く環境は厳しさを増している。そんな中、A社は、かつて同じ蕎麦店からのれん分けを受けたX社を経営統合することになった。
X社は、駅前立地を活かして、駅利用者や通勤客をターゲットにした、価格を抑えた蕎麦を提供していた。しかし、近年の競合の激化やコロナ禍の影響で、経営が厳しくなり、閉鎖の危機に陥っていたのであった・・・
与件全文
全文読んでみてみたい方はこちらを。
https://www.j-smeca.jp/attach/test/shikenmondai/2ji2023/A2JI2023.pdf
2.設問および再現答案
第1問 (配点20点) (自己採点12点)
統合前のA社における①強みと②弱みについてそれぞれ30字以内で述べよ。
強みは、看板メニューを開発し、接客サービスの質も高いこと。
弱みは、原材料高騰による収益圧迫と常連顧客の高齢化である。
[自己採点時メモ] 30文字みじかい、しんどい
(5点) 事例Ⅰだけに自主的な問題解決が可能な風土といった組織に関する強みもあってもよかったなぁ。
(7点) 原材料業者の高齢化に伴う仕入体制の不安を取り上げられていた方が第3問の解答につながったか・・
第2問 (配点20点) (自己採点12点)
A社の現経営者は、先代経営者と比べてどのような戦略上の差別化を行ってきたか、かつその狙いは何か。100字以内で述べよ。
戦略は、①広範囲な顧客ターゲットからファミリー層へ変更②メニュー豊富なまちの食堂からそばに集中③粗雑であった接客サービスの質を向上等を行い、他競合店と異なる(特に大手外食チェーン店)差別化を狙った。
[自己採点時メモ] 他人の回答は輝いて見える
(12点)
研修会社の模範解答見るに店舗の改装・ボックス席の設置、オリジナルメニューなども対象になるかー。
差別化を図ったあとの効果の記述が弱い感があるな・・
(他店と差別化し高付加価値化を図ることで安定経営を狙った等)
第3問 (配点20点) (自己採点14点)
A社現経営者は、経営統合に先立って、X社のどのような点に留意するべきか。100字以内で助言せよ。
X社の強みと弱みを把握し、シナジー効果が図れるか留意するべきである。X社が持つつながりの深い食品卸売業はA社の弱みを補完でき、X社の弱みである接客サービスはA社の強みであり相互補完の効果を狙う。
[自己採点時メモ] 研修会社の模範解答と書きっぷりは違えど、同じ趣旨だと自己肯定
(14点)
A社との違いに留意とKECさんはまとめていたので、記載内容は異なれど、
互いの強みと弱みにフォーカスし相互補完(=違いに留意)の注目したのは悪くない気がする。
第4問 (配点40点) (自己採点26点)
A社とX社の経営統合過程のマネジメントについて以下の設問に答えよ。
(設問1) どのように組織の統合を進めていくべきか。80文字以内で助言せよ。
統合は、まずは接客リーダー等をX社に出向させ業務状況や課題を把握した上で、徐々に目的意識の共有や意思統一を図れるよう組織変革を進め、サービスの品質向上を図る。
[自己採点時メモ] 接客リーダーはA社のキーマン。お前が行けば大丈夫
(14点)
KECさんと記載内容は異なれど、徐々にという段階的に進めるキーワードや
共通目的や意思統一による組織改革に言及しておりぶれはないと分析する。
(設問2) 今後、どのような事業を展開していくべきか。競争戦略や成長戦略の観点から100字以内で助言せよ。
競争戦略は、差別化戦略を中心とし外国人観光客や若者を新規のターゲットとしていく。成長戦略は、持続的な成長をしていく上で従業員は重要である。インターナルマーケティング等を行い、従業員満足度向上を図る。
[自己採点時メモ] 今思えばX社はさておきA社はESが高い会社。もうできてますがな・・
(14点)
KECさんの模範解答の仕入れ先強化は第3問で記載済み。
外国人や若者の取り込みは観点としてはまず間違いない。
成長戦略として書いた従業員満足度向上がどのように評価されるか。
与件文にある退職相談から拾ってもいるので、まったく的外れとは思えない、思いたい。
効果の持っていき方は、もうちょっと書きっぷりあったか。
重要な経営資源であるヒト的な触れ方もありだったか。
自己採点について
自己採点は以下のように行っています。4ポチ目が色濃いです、ハイ。
すごく早く速報頂けるKECさんの模範解答を参考
過去合格生が配信している令和5年度試験の感想や問題解いてみた系のYoutube
上記ふまえキーワードとなりそうな文言が含まれているか、回答趣旨にぶれがないかと分析
これらを総合しつつ最後は「エイヤッ!とノリ」で採点
3.おわりに
前回初投稿だったのですが「スキ」をもらって元気出ました。
これまで読み専であまり「スキ」してこなかったのですが、
いいなと思ったらちゃんと「スキ」しようと思いました。
次回は事例Ⅱの再現答案をアップします。
ではまた!
なお、本再現答案はお世話になった参考書でもある「ふぞろいな合格答案」にも投稿させて頂きました。
4.お世話になったサイト&参考書
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