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怪説~モノノケガタリ~第11話(side A)鵲の橋の先は…

響子
「言寄せて事を呼ばん…
  異なりの世界へ…
   繋ぐ階…
    鵲の橋…
     願わくは合縁奇縁良縁であらんことを…」
沙彦
「響子…
  何故その文言をすらすらと…
   灯台下暗しだな本当に…
    少なくとも千里とのやり取り知らないと…
     出てきにくいキーワードだぞ…」
千里
「実は…
  喋っちゃいました…
   かつての方法を使って…」
沙彦
「んなこったろうと思ったよ…
  惟嶺と言い千里と言い…
   響子に首ったけなのは…
    傍目にも一目瞭然だからな…
     どうにも気になって仕方ないから聞くが…
      千里…
       もののついでに口説いてるよな…」
千里
「この身になってから我乍ら些か思考も行動も単純ですね…
  少なくとも敵の気配はないので…
   これでも今は差し支えない気もします。」
惟嶺
「不思議と身に馴染みますね…
  一度…
   依り代として…
    この身を貸しているからなのでしょうけど…
     千里の思考や行動原理とかの違いは認識出来るのですけど…
      これ…
       もう一人の俺みたいな感じなんですよ…
        後は…
         別の人格は見当たりませんね…
          今のところ…」
沙彦
「なにこれ…
  一番想定しにくいやつじゃん…
   もしかしてとは思って…
    可能性のある選択肢としては考えてたけども…」
響子
「新しい問題・課題も出なかった代わりに…
  これまでの問題・課題に変化がないやつですね…」
沙彦
「今のところ…
  堂々巡りだよな…
   周りの状況の把握が出来ただけで…
    結局…
     同じところをぐるぐる回ってるだけじゃん…」

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