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嵐の前の静けさは時に判断を見誤る

少なくとも私が幼い年齢の頃ならば、
嵐の前の静けさと言うものがどういうものであったのかは…
知る由もなかったのであろうが…
こんにち、
気象衛星から送られてくる予報で…
否が応にも嵐の前の静けさとはどういうものかを思い知らされる。
昔だったら、
そうしたものは直感と言うか…
肌身で感じたりして武者震いとか妙にワクワクした感覚になりもした。
流石に命の危険を何度か経験して…
体力の衰えを日々実感せざるを得ないような年頃ともなると…
単なる恐怖でしかなくなってくる。
避ける術を身に付けても…
抗う術は年々失われていくからだ。

正直…
警備員時代には…
ワクワクから恐怖に変わっていく
自分の感情の変化を何度となく体験した気がする。
最初のうちは、
やってやるぞみたいな負けん気も起きもしたが…
幾度か…
台風で高速道路建設現場へ向かう道のりで…
道路が軒並み冠水して流木もあり…
途中で現場警備が中止になった後の引き返す道のりは…
どうやって生きて帰ってきたのかが不思議だった。
一度…
タイヤのホイールカバーが流木の衝撃で外れていた事があったのだが…
それを知るのは帰宅してからの事である。
よく大した事故もなく帰ってこれたよなと思わずにはいられない。
一番多く通ったのは…
自宅からは片道45kmくらいの現場…
どれだけ道が空いていて信号に引っかからずに行けたとしても…
強行軍で約一時間ほどはかかる…
それでいて現場で順調に8時間の仕事が終わって…
往復2時間はかかる行き帰りを繰り返せば順調に行っても…
24時間の内の10時間を消費することになる。
休憩と楽しみついでにゴスペルサークルに通い…
(幸い通勤退勤経路上にあったので…
 自動車運転の小休止や
 気分転換・基礎体力向上などのメリットが盛り沢山だった…)
その前後で晩御飯を…
すき家とかで食べてから帰っていた。
そういう意味では…
ある街の変化を約5年にも亘って…
文字通り見守ってきた自負もあったりするのである。

にしても…
ここのところ…
思い出話ばかりしている…
苦し紛れの側面はあるとしても何だか気味が悪い…

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