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一万円の物語

「この一万円を紙屑にするのか…素敵な贈り物に化けさせるのか…
それは、君の思い一つなんだよ。」
「額面に囚われてばかりいると…本当に大切な事を見失うよ…」
「俺はな…綺麗なピン札よりも…人の思いがこもった多少しわや汚れ・汗臭さの沁み込んだ札の方が好きだな。」
「ピン札にはピン札の良さがある。でもな…俺は多少使い古された札の方が良いな…だって色々な奴の思いが沁み込んだ手紙を受け取って、それを手にしていた人の匂いとかを感じ取れるから」

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