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稽留流産の記録【03】

看護士さんにそのまま検査室へ案内され、
レントゲン
尿検査
血液検査
身長
体重
心電図
の順に検査を受けました。

尿検査と血液検査の結果は手術後、
ベッドで暇を持て余している時にもらうことができました。
この内容については手術について書く時にまた改めて。

血液検査はとくに種類が多く、
小さな試験管? なんという名前なのかわからないですが、
あの管7本ぐらい採取しました。
(でも採取した血液の総量は献血より少ないそうです)

特にそれぞれの検査ではその場でなにか通達があるわけではなく、
すべて検査が終わると待合室でしばらくまち、お会計でした。

この時、現金を8千円と少ししか持っておらず、
会計では1万円を少し超えてしまったため、慌てました。
幸いクレジットカード決済が可能だったので、
人生始めてクレジットカードで決済をしました。
(とてもビビリなのでクレカは外に持ち出したことがなかったのですが、運良く三井住友のキャッシュカードをオリーブに切り替えたものを持っており、それがクレカとして使用することができました)

その日は8wの赤ちゃんのエコーを見て、
役所で手帳をもらって帰るつもりで家を出たため、
最初の病院での診察のための現金しか持っていなかったのでした。

夫に無事に検査や診察が終わったこと、
クレカで決済できたことや、今から帰宅することなどをLINEしました。
夫も、夫の実家近くの歯医者さんへ出かけていたのですが
家に帰ったら晩ごはんを作ってあげるよと、
ゆっくり休んでねとメッセージをくれました。

帰宅する電車の駅改札前で
マタニティマークをつけた女の人が前を歩いていて
ほんの数時間前まで、私もあちらがわだったと
とても寂しくなりました。

帰宅してからはぼんやりして、
部屋着に着替えたり、手術のための同意書をまとめたり
夫に見せるためにエコー写真を並べたりしていました。
夫から、寝ていてもいいからねとLINEをもらって、
ことばに甘えておふとんに入って夫の帰宅をまちました。

しばらくして夫が帰宅して、
順を追って色々説明しました。
このあたり、正確に覚えていません。
号泣することもなく、「まいっちゃうよねえ」みたいな
苦笑いしながら話していたと思います。
最後は少し泣いてしまったけど、
実際何に対して泣いているのか、
こういうときは泣くものだから、
泣かないといけないから泣いているのか、
ちょっとよくわからないんだと夫に話しました。

夫は、
つらいことなんだから
泣いていいんだよと言ってくれました。

この日の夜は、
いつも宵っ張りで、夜遅くまで一人起きて仕事をしたり
ゲームをしている夫が
私と一緒の時間におふとんにはいり、
「親子川の字で」
と言って、お腹の赤ちゃんと三人で眠りました。
お腹に手を当てて、
きてくれてありがとう、
またおいでね、
と二人で声をかけたりしました。


つづきます

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