見出し画像

きのこのーと#33

こんばんはきのこです

Netflixを見てたらとてもいい作品に出会いましたので今週はその話を主にさせて頂こうと思っています。

合わせて、少し重い話を含みますので苦手な方は避けて頂いて構いません。

すみません見終えてすぐこれを書いてるのでテンションがおかしいかもしれません。

他にも映画など見たら合わせて別日に合わせて書く予定です。

ドラマ

ひとまず先程言ったドラマについて書きたいと思います。
今週はどうしてもこのドラマのことを書きたいです。

Netflixシリーズ『First Love 初恋』
この作品は満島ひかり、佐藤健主演で宇多田ヒカルの「First Love」「初恋」からインスパイアされた物語を全9話のドラマで描いています。

脇を固めるキャストに、夏帆、中尾明慶、荒木飛羽、濱田岳、向井理、小泉今日子、井浦新という盤石の布陣。

宇多田ヒカルの曲自体僕はあまり好んで聞いてこなかったのですが、小さい頃に父が車の中で流していた記憶があります。当時First Loveはリリースから2,3年頃だったので、まだ最近の曲という感じだったんだと思います。

そう思うと父は宇多田ヒカルのCDを持っていたことを思い出しました。
普段趣味があるように感じられない父です。ここから重めの話です。

僕はあまり自分の個人的なことは語らないのですが、実は妹弟が僕含め6人いて僕だけ父とは血が繋がっていません。

確か僕が3歳くらいの頃、母が再婚し今の父と暮らすようになりました。
正直当時の記憶もほぼなく、本当の父の記憶は全くないです。写真が残っていたのを見て顔を知っているくらい。
なので僕にとっての父は育ての親である今の父だけです。

僕の父との1番古い記憶は新潟に旅行に行った時の記憶です。妹がいたので大体の時期はわかりますが、何歳だったかも覚えていません。

写真ではタキシードの父とウエディングドレスを着た母の間に写る僕が残っているのですが、記憶にはないんですよね…。

そんな父が今年の夏、食道がんを宣告されました。

僕も初めて聞いた時、驚きと心配とで頭がごちゃごちゃしていました。普段弱いところを見せることがない父なので教えてくれた時もサラッと言われました。

しばらく違和感があり、治らないので病院に行ったみたいです。発覚後1ヶ月もしない内に、すぐに食べ物が喉を通らなくなるまで進行しました。

手術で取り除くことができず完治することはないと言われ、がんを小さくする抗がん剤での治療が始まりました。

毎月入院して治療、入院してない期間はほぼ毎日仕事。本当に毎日心配です。すぐにどうこうなることはないって言っていたけど、食べ物も飲み物と一緒にゆっくり食べないと吐いてしまう日々だそうで、そんな姿を見るのは正直つらいです。

母の話を聞くと母や妹弟はメンタル面など平気そうみたいなのでそこは安心しています。

それまでは父の仕事を手伝う時父と仕事の昼休憩に外で一緒に食事をしていました。
今では車の中でコンビニ弁当を食べる生活です。

僕に今できることはできるだけ仕事の手伝いをすること、そして父と母を旅行に行かせてあげたい。
ここ20年以上ずっと子育てで最後に家族旅行したのも10年以上前。
できれば僕の古い記憶のあの新潟の旅館。

いつも恥ずかしがってありがとうもちゃんと言えないし、親孝行なんてできた試しがない僕ですが、いつまでも親がいるわけではないです。

できるうちにしないと絶対後悔すると思うので、今の目標はそこです。

僕がFirst Loveを聴いて思い出すのは歌詞とはあまり関係ないですが、そんな父の記憶です。
できるだけ長く生きていてください。


話がだいぶ逸れてしまいましたが、本題に戻します。

タイトルにあるように恋愛ものですが、さすがNetflix、ドラマとは思えない映画のようなクオリティ。

全ての役者さんの演技も勿論素晴らしいのですが、ひとつひとつの描写全てに意味があって、ちゃんと全部繋がっていて、全体の構成が素晴らしい作品でした。
普段見逃されがちなBGMや光、色の使い方の演出も非常によかったです。

特に5話、7話、8話のラストは涙なしに見ることはできないでしょう…。

やはり映画だと2時間という時間的な制限があり、1つの物語のどこを伝えるか、どこを省くのか、非常に難しいです。

ただこのドラマシリーズでは1話1話たっぷりと時間を使って細かな描写や仕草、会話など余すことなく伝えられていて、そのどれもがとても重要で、瞬き厳禁です。

佐藤健演じる並木晴道と、満島ひかり演じる野口也英の初恋の行方、そして2人の夢を是非見届けてほしい。

過去と現在、行き来しながら物語は進んでいきます。過去になにがあったのか、あの時どう思っていたのかなど、全部全部繋がってます。

伏線という表現は合わないかもしれませんが、言葉では説明されない大切なシーンの数々。

意味のないシーンがない、次の展開がわかった瞬間の鳥肌と感動がたまらなく、気づくと1日で全話見終えていました。
1本の長い映画を見た感覚でした。

運命という1本線はたった1mm曲がっただけで全く違った方向に反れていってしまう。

素晴らしい作品を生み出した寒竹ゆり監督を始めとするスタッフに敬意と賞賛を。

寒竹監督を初めて知ると思ったら佐々木希主演の天使の恋でも脚本・監督をされていてレンタルがまだ新作だった当時友達と見たのを思い出しました。

13年経ってとんでもない監督になられていて驚きでした。

僕が伝えられるのはここまでです。内容に関わることはあまり深く話せませんでしたが、是非1人でも多くの人に見てもらい心動かしてくれたらなと思う作品でした。

First Love 初恋

映画

今週見た映画は『母性』と『ある男』という2本です。
12/1は映画の日ということでまとめて見てきました。

どちらも考えさせられるような映画でした。

母性は戸田恵梨香と永野芽郁主演でドラマ版ハコヅメのコンビによるヒューマンドラマです。
母を溺愛する娘が母になってどう育てていくのか。愛の大きさや向けられる先がどのようなものか、人それぞれの考え方や生き方が見れました。

母目線から見る真実と娘目線から見る真実、ちょっとしたニュアンスの違いで意味合いは大きく変わってきます。

子どもって勝手に成長するようで育て方って本当に大切で甘やかせばいいってものでもないし厳しく叱りつけてばかりも良くない。

子育ては子の人格形成に大きく影響するので僕の母は長男の子育てからかなり成功に近いものが出来ていたのではないかと大人になって感じました。

個人的に良かったポイントは高畑淳子の演技が狂気的に凄いということですね。
完全に役の人物に憑依しているような演技で恐怖さえ感じました。

母性

ある男は愛した夫が事故で亡くなり葬式の時、遺影を見た夫の親族よりこの人は別人だと告げられる。
この人は誰だったのか、真実を調べ、知ることになるところがとても複雑な気持ちになりました。

別人になりすまして生きなくてはいけない理由、その人が別人としてでも生きようとする姿に胸がギュッと締め付けられるような感情を抱きました。

こちらも大御所俳優の柄本明の演技が本当に凄い…。ある犯罪で服役している役なのですが、その表情ひとつ取っても演技に見えない自然でリアルなところが非常に見どころです。

こういう演技を見るとこんな役者さん達と仕事をしてみたい、実写作品に携わって見たいという気持ちがわずかに湧いてきますね。

この作品は僕の好みど真ん中というわけではありませんでしたが、日本アカデミー賞の筆頭作品だろうと思います。

ある男

まとめ

以上、今回は3作についてお話しましたが、いかがでしたでしょうか?

色々と映画を見て考えることや影響されることも多いですが、芯はブレないようしっかり生きていこうと思います。

余談も多く読みづらい文章になっていたらすみません。
また、僕がここで話している僕に関する個人的な話は口外せず、note見てくれてる人の中に留めておいてほしいです。そもそも話す人なんていないでしょうけど

FirstLoveは今年の全ての作品で1番よかったかもしれないなー。

次回の更新はまた来週の金曜12/16です

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?