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藤井風のカメラ目線に一瞬惑う

 紅白での「死ぬのがいいわ」は、赤いライトに照らされた演出で、本当に美しい舞台だった。私は身じろぎもせず見た。

 まだ昨年のドラマ「エルピス」の余韻があるので、曲のはじめの方のカメラ目線で、本城彰(永山瑛太)を思い出した。ドラマでわずかな時間出ただけなのに、得体の知れない、悪い人なのかそうではないのか、魅惑的なインパクトが強烈だった。
 結果的に本城彰は極悪人ということだったので良くないかもしれないが、藤井風に同じ魅惑を感じた。ダークサイドの人なのかもしれないと、瑛太にも藤井風にも思わされた。(「死ぬのがいいわ」は悪い世界に引き込む歌ではないけれど。)

 変顔をしたりする藤井風も見てきたけれど、そういう別のキュートな面は何もかも忘れて曲の世界に浸った。すごかった。