１月３１日のＦＸ（ドル円）の見通し
１．３０日は結局レンジ内の動きに
３０日（月）は、朝一の時間帯は下降気味でしたが、９時からは米ドルが買われる相場の展開となりました。仲値絡みで１３０円２０銭、１０時３０分頃には１３０円３０銭付近まで上昇しました。その後は正午を跨いで次第に下降する展開でした。
１３：００過ぎに令和国民会議（令和臨調）から「２％の物価上昇の目標を明記した政府・日銀による共同声明について、新たな共同声明の公表とその実現が必要だ」とする緊急提言が発表されると、一時１２９円２０銭程度まで急降下しました。
欧州時間に入ってからは、基本的に上昇傾向となり一時１３０円５５銭程度まで上昇しました。米国長期金利の上昇も支えとなり、結局レンジの高値圏を維持して１３０円４５銭程度で一日を終えました。一日を通してみればレンジ内を下降して上昇するという一往復が行われた日でした。
２．今日のこれからの相場
今日のオプションＮＹカットは、１２７円５０銭と１２９円００銭に設定されています。３１日はその辺りで相場の攻防があるかもしれないと考える投機筋もいますので無視はできません。必ずオプションに向けて相場が動くわけではありませんが、意識はされると思います。ロンドンフィキシングにポンド買い・米ドル売りの色が強く出ると、オプションへの意識と合わさって相場が下降することも考えられます。
今のところは、ここ数日の動きを踏まえて１２９円１０銭～１３０円５０銭程度の幅でレンジになっていると想定した方が良いと思います。昨日もそうですが、１２９円１０銭～１２９円５０銭のエリアに安定して踏み込めるかに関心が高まりますね。１３０円６０銭を安定して上回るようなら上昇が強いと判断してロング検討でしょう。
今日の基本線は、レンジ上限からの下降であると考えてショートを中心に考えるのが良いと思います。しかし、１３０円００銭付近、１２９円５０銭付近、１２９円１０銭付近の反発が考えられますので、そこから短期勝負のロングを仕掛けてみるのは有りだと思います。
もし、大口投機筋がオプションを意識したエントリーをしていると、１３０円００銭付近、１２９円５０銭付近では反発が弱いかもしれません。しかし、昨日までのように大きく上昇するかもしれません。そこは分かりませんので、反発狙いのロングを仕掛ける場合には、下抜けされたら速攻損切り、短期勝負だと思います。
大口投機筋が本気で１２９円００銭をめがけて売りを仕掛けてきた場合には、１２９円００銭には買いが厚めに入っていますので、大きな上昇反発があることも考えられます。ただし、１２９円００銭には買いだけでなく、ストップロス売りもたくさんあるので下抜けされたら速攻で損切りです。
３１日は、日銀が「５年物の共通担保資金供給オペレーションを実施」すると公表している日です。前回は円安に大きく進む要因となりましたが、今回はどの程度の規模になるのか分かりません。安易な決め打ちは危険です。
また、月末ロンドンフィキシングの日でもあります。昨日も記述しましたが、月末に資産状況の整理（リバランス）を行うために、ポンドを中心に通貨間の巨額な取引が発生して、ポンドや近接するユーロの相場に大きな動きが生じることです。月末日には０時～１時（夏時間は２３時～０時）にポンドが１００pips動くことも珍しくありません。そうなると、米ドル相場にも影響が出ますので注意が必要です。
勝手な理想を書けば、０時のオプションＮＹカットまでに１２９円付近まで下げ、その後は１時までのロンドンフィキシングで上昇する感じになれば１番嬉しいんですけれどね。
何にしても、損切り近め、短時間勝負が大切だと思います。レンジだと思って損切りをしないでいると急に大きく動いて後悔することもあります。
本日は、米国長期金利がやや下降傾向、金相場もやや下降傾向であるため米ドルがどちらに向かうのかわかりません。また、日本の長期金利はやや上昇傾向のため、こちらは円高要因ですが、共通担保オペがどうなるのか未知数です。１３：２５現在で通貨の強弱チャートの１位は円、２位は米ドルですから今後に控えるロンドン市場やニューヨーク市場に注目です。
19:00 ユーロ 10-12月期四半期域内総生産(GDP、速報値)、22:30 米国 10-12月期四半期雇用コスト指数(前期比)など、今晩も経済指標の発表があります。ＦＯＭＣの発表前日ですので、大きな動きが出ることは想定していませんが、結果によっては米ドル相場にも影響が出ることがありますので一応心得ておいてください。
今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。
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