見出し画像

3月13日のFX(ドル円)の見通し

1.10日は大きな下落相場で日足大陰線

 10日(金)は、東京時間スタート後に136円40銭付近まで上昇したと思ったら、仲値前には135円80銭付近まで下降しました。米国長期金利の下降に影響されたこともありますが、日銀政策金利発表への警戒感もあったのでしょう。しかし、結果は日銀金融政策に変更無し。11時30分の発表後は上に跳ね136円95銭付近までつけました。

 ところが、22:30の米国雇用統計発表後に状況は一変します。22:30    米国 2月非農業部門雇用者数変化(前月比) 予想 20.5万人 結果31.1万人、2月平均時給(前年同月比) 予想4.7% 結果4.6%、2月平均時給(前月比) 予想0.3% 結果0.2%、2月失業率 予想3.4% 結果 3.6% と、特段悪い結果では無かったのですが、平均時給や失業率の若干の悪化が重視されたのか、一時的にドル円は売られ、135円85銭付近を付けました。

 雇用者数変化は良好な結果でしたから、その後は持ち直し136円35銭付近を付けます。しかし、その後は134円10銭付近までの下落相場になっていきます。米国シリコンバレー銀行の経営破綻のニュースが流れたからです。ただ、最終的には135円付近(FX会社によって終値がだいぶ違った)まで戻して1日を終えました。

2.今日のこれからの相場

 今日は、大きな下窓開けスタートとなりました。なんと1円以上も下に跳びました。その後、1円以上の幅の窓締めがあり、それもすごかったです。
その後は、上下によく動き、方向感のない相場となりました。しかし、11時台に134円80銭付近からの1円程度の下降があり133円台へ。ところが午後に入ると134円台回復とめまぐるしい動きとなっています。

 このような状況に、Twitterで相場の見通しを発信している方の中には「今日は相場に触らない方がよい」と述べている方もいます。私も可能ならそれが良いと思います。なぜかというと、相場の動きに根拠が見付けにくく、非常に分かりにくいのです。

 どうしても、相場にエントリーしたいのであれば、基本は戻り売り狙いでスキャルピング的な短時間勝負だと思います。今は、ゴールドマン・サックス・グループが3月の米国利上げは一時停止と予想したり、米国シグネチャー・バンクが事業停止となったり、CMEのFedWachiツールでターミナルレートが5.00-5.25まで下がったりという状況なので米ドル売りが基本です。

 しかし、米国も預金者保護などの方策を出してくるので米国長期金利が上昇することもあります。このようなことから相場の上下動が激しく、スイングトレードでは急反転に対応できなくなる可能性があるのです。

 ショートを狙うなら、5分足や15分足の21日線をローソク足が下回っている状況で、なおかつ、ローソク足が21日線に触れたところからエントリーすれば多少はpipsを抜けると思います。21日線を逆行して実体が確定したら損切りです。

 ロングを狙うなら、逆に、5分足や15分足の21日線をローソク足が上回っている状況で、なおかつ、ローソク足が21日線に触れたところからエントリーすれば多少はpipsを抜けると思います。こちらも21日線を逆行して実体が確定したら損切りです。

 5分足は特にそうですが、各移動平均線の角度にも要注意です。現状はほとんどの移動平均線が下向きだと思いますが、水平になったり、上向きなったりしてくると上昇圧力は強まっていきます。

 今日は、通常のように、上昇・下降ラインや水平ライン、その他のインジケーターといったテクニカル分析を生かした相場の見通しは難しいと思います。どうしても相場に触るのなら短期足の移動平均線をよく見て相場についていくことだと思います。

 オプションNYカットは、132円00銭(大きめ)、133円00銭、134円00銭、135円00銭、136円00銭、137円00銭に設定されています。午前0時にどうなるでしょうか?

 今のところ、米国長期金利は下げ止まってやや上昇戻しの傾向です。金相場も上げ止まってやや下降戻しの傾向です。となると米ドルは一時的に下降が止まり上昇に向かう可能性があります日本の長期金利は下降傾向です。となると円が弱くなりやすい傾向です。ですから、ドル円は午後に入ってから上昇したのだと思います。ただ、これは今の状況です。通貨の強弱チャートを見ると、13:00現在で円が3位、米ドルが8位となっていますが、夕方からの欧州時間ではどうなるかわかりません

 今日は、大きな経済指標の発表はありません。米国関係のヘッドラインニュースに要注目です。

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?