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3月15日のFX(ドル円)の見通し

1.14日は米CPI上振れ…相場は下降&上昇&下降

 14日(火)は、最終的には大きな日足陽線になっていますが、その過程では上下動がすさまじく、簡単には手が出せない相場状況でした。21:30米国CPIでは結果が少し上振れましたが、案の定、少し上昇した後に下降相場へ。一時133円85銭まで下落しました。ところが22:00台になると一転して上昇相場へ。134円90銭付近まで付けました。ところがやっぱり反落して最終的には134円20銭付近で1日を終えました。

2.今日のこれからの相場(米国PPI発表前まで)

 今日も難しい相場状況ですが、何となくファンダメンタルズやテクニカル分析が使えそうな雰囲気になってきました。少し、疑心暗鬼だった相場参加者の気持ちが落ち着いてきたのかな?と思います。

 現状の米ドル/円は、米国2年金利から比較すると少し割高です。ですから、米国2年金利が上昇してくるかが一つの鍵です。2年金利が上がってこないのならショートの選択肢が出てくると思います。ただ、134円00銭付近が底となっていて、ここが割れないとなかなか下降が進まないようです。

 では、ロングの面ではどうかと言うと、今のところ4時間足の21日線に蓋をされているような形になっています。昨晩、今朝と2回チャレンジしているのですが、きれいに反落しています。4時間足21日線は少しずつ下降していますし、下値を支えるようになっている1時間足21日線は上昇していますので、何となく三角持ち合いのような相場になってきました。

 米国で2つも銀行が経営破綻して、政策金利の上昇見通しも下がり気味なのに米ドル/円が下降しないのはそれだけ上昇圧力が強いとも言えます。ですから、この動きに乗ってロング優勢で行こうとする投資家さんがいます。

 反面、ファンダメンタルズ的には下降の色が強くなっているので、ちょっとしたロング・ショートの比率変化で下降すると考え、ショート狙いの投資家さんもいます。どちらが正解だったかは、まだわかりませんが、何にしても深追いしすぎないことが大切な相場状況だと思います。

 今日のポイントの1つ目は、134円60銭付近4時間足21日線付近:時間帯によって異なる)でショートを狙うことです。ここは9時台でも止められていますので上抜けしにくいポイントになるかもしれません。逆に考えると、4時間足21日線をきれいに上抜けるようだと上昇圧力が強まるかもしれません。

 もし、134円60銭を安定して上抜けした場合にはロング検討なのですが、それでも134円80銭付近ではショートを狙いたいと思います。ここも上抜けされるようなら、ちょっと様子見かな?と思っています。経済指標発表やヘッドラインニュースの反応以外の通常時で135円台に乗ったらシナリオをもう一度検討し直します。135円台はロングが良いのか、ショートが良いのかは要検討だと思います。

 今日のポイントの2つ目は、134円00銭付近からのロングです。事実上、ここが現状の底になっているので、ここでロングをしない手はありません。もちろん、安定して下抜けをしたらショートを狙います。

 オプションNYカットは、130円00銭、130円50銭、131円00銭、131円50銭、132円00銭、133円00銭、134円00銭と比較的細かく設定されています。そして、現状より低い位置になっています。さて、23時にどうなるでしょうか?

 今のところ、米国長期金利はやや上昇傾向です。金相場はやや下降傾向です。となると米ドルはやや上昇傾向になりますが不安定です。日本の長期金利は上昇・下降が混在している状況です。通貨の強弱チャートを見ると、14:15現在で円が7位、米ドルが6位となっています。欧州時間後はどうなるでしょうか。

 16:00~19:00にユーロ圏の経済指標発表があります。

 21:30 米国 2月小売売上高(除自動車)(前月比) 予想-0.1%、2月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 予想5.2%、3月ニューヨーク連銀製造業景気指数 予想ー8.0 等があります。21:30は経済指標の発表が3本柱なので、混乱した相場状況になることが想定されます。ポジションは事前に閉じておきましょう。いつもなら私は10分くらい後からエントリーして利益を出しているのですが、今回は見送るかもしれません。昨日のCPIもそうでしたが、動きが荒すぎてついて行けないのです。

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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