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3月28日のFX(ドル円)の見通し

1.27日は上昇して日足陽線

 27日(月)の配信では、シカゴIMM通貨ポジションについて触れ、これから大きく円高方向へ相場が動くことは想定しづらい状況であることをお伝えしました。反面、週足の第3波が形成中とも見られる相場状況です。円安・ドル安がぶつかり合って動きにくくなると考えることが自然であることもお伝えしました。また、四半期末、月末が重なって想定外の動きにも注意するようお伝えしました。

 昨日は、米ドル/円相場においては、下降トレンドを期待する向きが多かったのですが、それらの方々の期待に反して上昇しました。正にシカゴ通貨ポジションで円売りが多いことを証明したかのような動きでした。一時は131円75銭付近まで上昇しましたから、ロングを継続して持っていた方は大喜びだったと思います。

2.今日のこれからの相場(1月ケース・シラー米住宅価格指数発表前まで)

 ところが、本日は朝から下降トレンド爆発といった感じの相場状況です。131円55銭付近からスタートしましたが、14時台に130円50銭付近まで下落しました。しかし、昨日お伝えしたように米ドル/円は下降と上昇の勢力がぶつかり合っている状況です。レジスタンスとなっている130円50銭を簡単に割るなんてできません。15:00を過ぎると130円90銭を上回るような状況も出てきました。

 今日のポイントの1つ目は、130円50銭を意識したエントリーです。130円50銭で反発すればロングを狙えます。逆に割り込むと売りが強くなりますからショートが狙えます。ただ、ショートをする場合には、130円付近が何回も下抜けを失敗している場所なので、130円00銭に近付いたり、130円を少し割ったくらいの場所はロングが入ってきやすく、反発上昇に注意する必要があります。

 131円00銭付近も昨日同様に上抜けロングが狙える場所です。131円00銭を安定して上抜けすれば、昨日同様ロングが伸びるかもしれません。ただ、今日は円が比較的強い日なので深追いはしない方が良いかもしれません。反落ショートも十分考えられる場所なので、状況に応じてロングの利確やショートを検討してください。

 今日は、128円50銭オプションNYカットが設定されています。今の値よりだいぶ下ですけれど、23:00頃にどうなっているでしょうか?

 現状は、米国長期金利がやや上昇傾向、金相場はやや下降傾向であるためやや米ドル高になりやすい状況かもしれません。ただ、日本の長期金利もやや上昇傾向であるため円高になりやすい状況かもしれません。15:40現在で通貨の強弱チャートの7位は米ドル、3位は円ですから欧州時間に注目です。

 今晩は、17:45 イギリス ベイリー英中銀(BOE)総裁、発言があります。状況によってはポンドだけ米ドル/円の相場にも影響が出ることがありますので注意してください。

 22:00 米国 1月ケース・シラー米住宅価格指数(前年同月比) 予想2.5%、ユーロ ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁、発言、3月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード) 予想101.0、3月リッチモンド連銀製造業指数 予想-10 では相場が大きく動くことがありますので、事前にポジションを閉じておきましょう。 

 何にしても、損切り近め、短時間勝負が大切だと思います。レンジだと思って損切りをしないでいると急に大きく動いて後悔することもあります。

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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