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1月13日のFX(ドル円)の見通し

1.昨日はひたすら円買い

 1月12日(木)は読売新聞による「日銀、大規模緩和の副作用点検へ」という記事の影響がそんなに強かったんでしょうか?「誤訳が海外に配信されたのでは?」という意見も見られたくらい、一日中円買いが続きました。CPI発表前に130円50銭を割り込みましたからね(゜Д゜)解釈のズレから日本の国債が大量に売られ、事実になったみたいな話でした。

 CPIの発表自体は、ほぼ予想通りでしたので激しく上下はしましたが結局は行ってこい状態でした。ちなみに、CPI発表後の上下の動きで、129円50銭に行ったのですが、きれいにはじき返されていましたね。その時は、やっぱりあそこは固いんだなぁと感心しました。

 しばらくしたら、ニック・ティミラオス記者のニック砲があり、次のFOMCの利上げは0.25%ということでした。これでドル売りが再開され、129円割れまで行きました。この原稿を書いている時点で129円20銭くらいです。今日はどうなりますか。

2.日本の長期金利は上昇傾向

 最近、日本の長期国債や国債の先物取引が、本当によく売られています。びっくりするくらいです。今日も朝から国債はすごい売られ方です。完全に投機筋に狙われてもて遊ばれていますね。個人的には相場の勝ち負けに関係なく日本が遊ばれている感じで不愉快でした。これだけ国債が売られて長期金利が上がってしまうと、事実上の利上げ折り込みになってしまいます。

3.今日のこれからの相場

 日本の長期金利が上がっていること、イールドカーブ・コントロール修正の憶測記事の影響があること、米国インフレ収束傾向があることから、基本は円買い/米ドル売り基調です。怖いのは、昨日の読売新聞記事を訂正するような発言が日本銀行や政府関係者から出ることです。場合によっては円安に振れます。

 基本的には、戻り高値売り狙いになります。ただ、どこまで上がってきてくれますかね?

米ドル/円 1時間足

 129円50銭くらいをバックに売りはできそうですね。上に抜かれたら損切りしましょう。ロングも狙えるかもしれませんが、国債の売られ方を見ているとロングはちょっと怖い感じがします。もう一つは128円80銭が1時間足の実体で確定したら売りで良いと思います。ここからロングを狙う人もいると思うので、1分足や5分足で安易には入らないでくださいね。

 ところで、本当に日本が若干金融引き締めに向かったとします。マネタリーベースを600兆円としましょう。そしてアメリカのマネタリーベースを5兆ドルとして計算し直すと120円になります。投機筋が本気で日本の金融引き締めを想像しているならこのくらいは狙ってくるかもしれません。

 ただ、実際には日米の金利差がありますので127円くらいがとりあえずの目処になるのではと思っています。ただし、1月18日の日銀「展望レポート」などの出方によっては円安に動くので、その時には、また130円くらいがレジスタンスになってくるのかもしれません。

 16:00 イギリス11月国内総生産(GDP)がありますね。ボンド/米ドルはよく動くかもしれません。24:00 米国ミシガン大学消費者態度指数はどうかなぁ。念のためポジションを閉じておいた方が良いと思います。

 私は、そろそろドル円ではなくてユーロ/米ドルの方を中心に取引しようかな…?こちらの方がしばらくは金利の動きが読みやすいのです。ただ、今の環境では戦争関係でいきなりの下げがあるのが怖くて、なかなか踏み込めないんですよね…。両方の通貨をやるかなぁ。

 ドル円は、基本的にショートの方が優勢のようです。ただ、突っ込みショートはいただけません。ちょっとしたきっかけでロングに転がることがあります。今の相場は、いつ何があるか分かりません。短時間で利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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