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3月10日のFX(ドル円)の見通し

1.9日は大きな下落相場で日足大陰線

 9日(木)は、朝から下落相場で、5分足の21日線にろうそく足が触れる度に下降していくような感じでした。日中は10時台と16時台が上昇したくらいで、ほとんど戻り高値もありません。1時間足の75日線や200日線を下抜けすると勢いよく落ちていき、136円00銭付近までつけました。

 ちなみに昨日は1時間足の200日栓を下抜けすると、1時間足のダブルトップ崩れにもなる形になりましたので、一層売りに拍車がかかったのだと思います。

 ところが、4時間足の75日線が136円00銭付近に有り、ここが底となって下抜けしないのです。20時以降は4時間足の136円00銭と、1時間足の200日線の136円40銭付近が意識され、その間のレンジとして相場が動いていました。

 米国長期金利とのリンク感は今一つでしたが、細かい部分では、5分足や15分足の21日線に良く反応して動いていましたので、移動平均線を見てトレードしていた人は比較的取りやすかったのではないでしょうか?最終的には136円10銭付近で1日を終えました。

2.今日のこれからの相場(米国雇用統計発表前まで)

 今日は、東京時間スタート後に136円40銭付近まで上昇したと思ったら、仲値前には135円80銭付近まで下降しました。米国長期金利の下降に影響されたこともありますが、日銀政策金利発表への警戒感もあったのでしょう。私は、136円00銭付近の4時間足75日線があっさり割られたのにはびっくりしました。日銀政策金利発表でサプライズがあれば間違いなくレジサポ転換だよな~と心配していました。

 ちなみに、後出しじゃんけんのようですが、今日の日銀政策金利発表ではサプライズは元々無いはずなのです。政策修正を避けるために、共通担保資金供給オペの拡充、国債補完供給オペ最低品貸料引き上げといったことが行われており、何としても現状維持で植田新総裁に引き継ぎたいという姿勢が鮮明でした。そもそも決算期に政策修正なんかすれば、賃上げムードに水を差します。そんなことはできるはずがありません。

 政策修正は無いということは、織り込み済みだった思うのですが、それでも11時30分には上に跳ねましたね~。136円95銭付近までつけました。
私もある程度は動くだろうと考え、ロングをエントリーして指し値と損切りの逆指し値を置いておきました。すると、びっくりするほど上昇しました。FX会社を3社に分けてロングエントリーしたのですが、1社は決済できませんでしたし、2社もかなりスリップした決済でした。

 今日のポイント1つ目は、黒田東彦日銀総裁、定例記者会見に合わせて対応することだと思います。内容によっては大きく動きますので、事前に見通せないのです。無秩序に動くときもありますから無理してエントリーする必要はありません。

 今日のポイント2つ目は、136円40銭付近の1時間足200日線を意識したエントリーです。昨晩から今朝にかけては、ここが蓋になって上昇が止まりました。12時45分現在では、1時間足200日線の上にいます。もし、ここを割らないようならロングが狙えます。しかし、下抜けするようならショートでエントリーします。1時間足200日線の上で動く相場になるか、下で動く相場になるか要注目です。

 今日のポイント3つ目は、136円70銭付近の1時間足75日線を意識したエントリーです。きちんと上抜ければロング、下に弾かれるようなら反落ショートを狙います。また、137円00銭付近にも同様に対応します。

 今日も、動きが大きいので慎重にエントリーしたいです。相場は上昇しましたが、米国長期金利はほとんど動きませんでした。欧州時間では下降していくこともありますので高値掴みは避けたいところです。

 オプションNYカットは、133円00銭、135円00銭、136円00銭(非常に大きめ)、140円00銭(大きめ)に設定されています。午前0時にどうなるでしょうか?

 今のところ、米国長期金利は下降傾向です。また、金相場もやや下降傾向です。となると、長期金利を優先的に見れば米ドルはやや弱くなる可能性があります。日本の長期金利は上昇傾向です。となると円が強くなりやすい傾向です。通貨の強弱チャートを見ると、13:00現在で円が8位、米ドルが5位となっています。日銀政策金利発表の動きで順位に変動がありました。夕方からの欧州時間ではどうなるでしょうか?

 16:00 英国 1月月次国内総生産(GDP)(前月比)があります。注目されている経済指標です。

 22:30    米国 2月非農業部門雇用者数変化(前月比) 予想 20.5万人、2月平均時給(前年同月比) 予想4.7%、2月平均時給(前月比) 予想0.3%、2月失業率 予想3.4%があります。内容によっては相場が大きく動きます。ポジションは事前にクローズしておきましょう。 

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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