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3月17日のFX(ドル円)の見通し

1.16日もやっぱり大荒れの相場…

 16日(木)は、東京時間にまず強い下降傾向で進みました。133円45銭付近から132円50銭付近を付けるという1円近くの下落です。ところが、仲値前に「クレディ・スイス スイス中銀から最大500億スイスフラン借入」のヘッドラインニュースが流れると一気に133円50銭付近へ上昇します。しかし反落。13:00台には132円55銭付近まで下げます。

 その後、激しく上下動を繰り返しながら17:00台には133円20銭付近を付けました。その直後、数分で132円60銭付近まで下落しました。一気に約60銭ですよ?何のヘッドラインニュースも無くです。これだけ振らされるとエントリーしている人はたまったものではありません。

 昨日の見通しで、一旦の底値に近い132円台後半では米ドルが買われやすいといった趣旨の文章を載せましたが、概ねそのとおりに相場は動きました。でも、異様な動き方をする相場を見ていると、買った負けたではなく、私はエントリーそのものがギャンブルになっていると感じました。そこで、だんだんとエントリーするやる気をなくしてしまいました。

 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数 予想20.5万件 結果19.2万件、3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 予想-15.6 結果ー23.2、2月住宅着工件数(前月比) 予想0.1% 結果9.8% 等では、相場が下降方向に進みました。22:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利 予想 3.50% 結果 3.50%でも相場は下降方向へ。131円75銭付近まで下落しました。

 ところが日付を跨いで「JPモルガン・チェースやモルガン・スタンレーなど大手銀行は経営不安の高まる米中堅銀行ファースト・リパブリック・バンクへの支援策を検討。資本注入が含まれる可能性もある」「複数の銀行はファースト・リパブリック・バンクへ約300億ドルを支援」との報道が伝わると、上昇トレンドとなり2:00台には133円80銭付近を付けました。最終的には133円70銭付近で1日を終えました。

 ちなみに、CMEのFedWatchツールでは、3月22日のFOMCの政策金利発表は「0.25%上げ」が多数となりました。5月3日も「0.25%上げ」が多数となり、昨日の利上げ無しの状況から一変。ただし、6月14日には「0.25下げ」が織り込まれました。このような状況では、ショートからややロング優位に変わったように見えますが、リスクオフで円買い継続の可能性が高いのでショート優位が維持されるかもしれません。

2.今日のこれからの相場(3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値発表前まで)

 今日も相変わらず難しい相場状況です。東京時間は米ドルが全般的に弱く下降傾向で進みました。ただ、昨日ほど下降に勢いはありません。一応下に節目のポイントを書いておきますが、そこを利用するというより、5分足の21日線へのローソク足のタッチでエントリーするといった工夫をした方が現状に合っているかもしれません。

 今日のポイントの1つ目は、132円50銭付近でロングを狙うことです。ここが下抜けても132円30銭付近でロングが狙えます。132円30銭を完全に下抜けるようだと下降圧力は強いと思われるのでショートでエントリーします。ただ、昨晩の状況で底値の固さが認識されたと思うので、132円前半での突っ込みショートには要警戒です。結果的には130円の方向に落ちていくかもしれませんが、警戒した上で早めの損切り、利確を心掛けましょう。

 今日のポイントの2つ目は、133円80銭付近からのショートです。その前に133円55銭付近でお試しショートは可能だと思います。もちろん、安定して上抜けをしたらロングを狙います。極論を言えば、133円台半ばは売りが出やすく132円台半ばは買いが出やすい状況なのです。

 オプションNYカットは、130円00銭(極めて大きめ)、132円00銭(大きめ)、133円00銭(大きめ)、135円00銭(大きめ)と比較的細かく設定されているとともに額が大きくなっています。確実ではありませんが、欧州時間に入ると130円方向に引っ張られて、やや下降の色が出てきそうな気がします。さて、23時にどうなるでしょうか?

 今のところ、米国長期金利はやや下降傾向です。金相場はやや上昇傾向です。となると米ドルが下降気味になりやすいです。日本の長期金利はやや上昇傾向です。となると円高になりやすい状況です。通貨の強弱チャートを見ると、13:30現在で円が3位、米ドルが8位となっています。リスクオフ相場で円が買われていますが、欧州時間後はどうなるでしょうか。

 22:15 米国 2月鉱工業生産(前月比) 予想 0.2%、23:00 3月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 予想67.0、2月景気先行指標総合指数(前月比) 予想 ー0.3% 等があります。今日も混乱した相場状況になることが想定されます。ポジションは事前に閉じておきましょう。

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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