見出し画像

3月16日のFX(ドル円)の見通し

1.15日はやっぱり大荒れの相場…

 15日(水)は、簡単に言えば約1円上げてから約3円近く下げて、さらにそこから約1円上げた相場になりました。とにかく上下動がすさまじく、やっぱり簡単には手が出せない相場状況でした。そろそろ相場が落ち着くかな?と思ったのですが、なかなか難しい相場環境は変わらないようです。

 私は、節目で反落するショート優位のシナリオで日中の相場を見ていましたが、意に反して135円台まで上昇を続けました。ファンダメンタルズ的には下降が順当の場面でしたので「今日はなぜ見通しを外したんだ?」と不思議に思い、自信を喪失しかけていました。しかし、「クレディ・スイスの筆頭株主が追加支援の可能性を否定」というヘッドラインニュースが18:00頃に流れると、17:00台に135円10銭付近だった相場は、一気に下降トレンドへ。一旦の底だった134円00銭もあっという間に突破されてしまいました。

 21:30 米国 2月小売売上高(除自動車)(前月比) 予想-0.1% 結果-0.1%、2月卸売物価指数(PPIコア指数、食品・エネルギー除く)(前年同月比) 予想5.2% 結果4.4%、3月ニューヨーク連銀製造業景気指数 予想ー8.0 結果-24.6 等という経済指標の結果もあって、一時132円25銭付近と、今週の安値を割り込みました。

 ところが、22:00台には133銭まで急上昇。さらにNY市場では133円を挟んですごい上下動となりました。経済指標後やヘッドラインニュース後でもないのに、いきなり1分足で15pips~20pips動かれてしまうので、恐ろしくて簡単にはエントリーできませんでした。最終的には133円40銭付近で1日を終えました。

 ちなみに、CMEのFedWatchツールでは、何と3月22日のFOMCの政策金利発表は「利上げ無し」が多数となりました。5月3日も利上げ無し。6月14日には早くも利下げが織り込まれました。このような状況では、ファンダメンタルズ的にショート優位に見えます。ただ、クレディ・スイス関係でポジティブなヘッドラインニュースが流れるなどするとロング優位になりますので安易な決め打ちはできません。

2.今日のこれからの相場(前週分新規失業保険申請件数発表前まで)

 今日も難しい相場状況です。東京時間はまず強い下降傾向で進みました。ただ、昨晩もそうでしたが132円50銭が固い。下抜けても132円30銭付近はなかなか抜けないでしょう。今週の底値で、この辺はテクニカル分析が使えるんですよね。昨晩も今週底値付近からのロングを取れた人がいたのではないでしょうか?

 そして、仲値前に「クレディ・スイス スイス中銀から最大500億スイスフラン借入」のヘッドラインニュースが流れると一気に133円50銭付近へ上昇、そして反落。132円80銭付近で下げ止まります。これだけ振らされるとエントリーしていた人はたまったものではありません。ただ、今日は今のところテクニカル的にわかりやすい位置で下も上も反転しています。

 ショート優位と考えている人は、ショートしておけば安泰という訳ではありません。FOMC前で様子見の面がありますから、通常時に132円25銭を割り込むのは難しいと思います。そうなると132円台は買い場になってきます。ですから、132円50銭や80銭などで反発上昇が見られるのです。

 では、ロングの面ではどうかと言うと、今のところ135円10銭付近が蓋になっています。ですからこちらも135円付近では反落しやすくなると思います。今のところは132円前半から135円前半くらいのレンジで見ておくのが無難だと思います。

 今日のポイントの1つ目は、132円50銭付近でロングを狙うことです。ここが下抜けても132円30銭付近でロングが狙えます。132円25銭を完全に下抜けるようだと下降圧力は強いと思われるのでショートでエントリーします。

 今日のポイントの2つ目は、135円10銭付近からのショートです。その前に133円50銭付近でお試しショートは可能だと思います。もちろん、安定して上抜けをしたらロングを狙います。

 オプションNYカットは、132円00銭、133円00銭、134円80銭、135円00銭と比較的細かく設定されています。さて、23時にどうなるでしょうか?

 今のところ、米国長期金利はやや下降傾向です。金相場もやや下降傾向です。となると米ドルが不安定です。日本の長期金利は上昇・下降が混在している状況です。通貨の強弱チャートを見ると、13:15現在で円が1位、米ドルが7位となっています。リスクオフ相場で円がかわれていますが、欧州時間後はどうなるでしょうか。

 21:30 米国 前週分新規失業保険申請件数 予想21.0万件、3月フィラデルフィア連銀製造業景気指数 予想-14.0、2月住宅着工件数(前月比) 予想0.1% 等があります。今日の21:30も経済指標の発表が3本柱なので、混乱した相場状況になることが想定されます。ポジションは事前に閉じておきましょう。

 22:15 ユーロ 欧州中央銀行(ECB)政策金利 予想 3.50% 今回は、これも影響が大きいと思います。銀行の経営破綻の影響から利上げをどうするか?ということに注目が集まっています。

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。ちょっとしたきっかけで反転することがあります。損切り近めで、短時間の利確を繰り返した方が安全です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?