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1月10日のFX(ドル円)の見通し

 1月9日(月)のドル円相場は、概ね8日(日)に発信したnoteの文章のとおりとなりました。

大きくドル円ショートといった形にはなりにくい ○ 
・少なくとも一旦は上に行くのでは?       ○
・下げたとしても131円50銭くらいまで    △
(実際には131円30銭まで下げました)
・17時以降のロンドン市場やニューヨーク市場では、133円くらいまで上がったところを戻り高値売り狙いの勢力がいそう △(実際には132円65銭で売りが入りました)

 昨日の午前中の売り幅は結構大きかったので入りたかったところですが、一歩間違えると底値づかみになってしまうので見送りました。

 さて、現状は米ドルインデックスがネックラインを割っていますので普通ならドル円ショートかユーロ/米ドルでユーロ買いだと思います。しかし、環境的にはそう簡単な話ではなさそうです。

1 金相場の上昇が止まっている
 米ドルと金の相場は逆相関になっています。6日の米ドル相場の下落を受けて金が上昇しました。これが今週に入ってからやや下落傾向なんですよ。金相場では、やや様子見になっているのかもしれません。

2 円が弱い
 東京都のCPIが4.0%となり、上振れでしたので一時ドル円は下落(円買い)しました。131円40銭くらいまで落ちました。しかし、同時に発表された家計調査の消費支出では-1.2%と予想を下振れました。該当月が違うので一概に言えないのですが、物価が上がっても消費は増えないという日本の傾向ではないでしょうか?現状、ドル円は131円90銭程度まで戻ってきています。

 インフレは需要と供給のバランスが崩れたことによって起こります。米国などは需要が増えたのに供給が追いつかないのでインフレになったと言われていますね。でも、日本は賃金上昇がないので需要は増えていません。原油高や円安などによるコスト上昇によるインフレです。いわゆるコストプッシュ型インフレですね。これでは、政策金利は上げにくいのです。

 金利が上昇すると日本銀行が債務超過になる可能性が高いのでは?という懸念も出ています。政策金利を上げられない?となると相場で円は弱く扱われます。

3 もしかしたらCPI上振れ?
 
最近、FRB関係者のタカ派発言が多い気がします。もしかしたらCPIが予想より上振れなのではないか?と思えます。可能性はあるのです。12月に発表された米国の生産者物価指数(PPI)が上振れでした。PPIの上振れはしばらくすると消費者物価指数(CPI)に漂着します。結果はどうなりますかね~?

4 パウエルFRB議長発言待ち
 23:00 パウエルFRB議長発言
があります。ここで、タカ派発言が出るかどうかですね。ハト派の内容なら一気にドル安方向に行く可能性があります。ただ、説得力のあるタカ派だとドル高方向に振れます。今晩は、どちらでしょうか?

 正直、今はロングやショートのどちらに転がってもおかしくない相場環境です。今日はパウエル議長の発言後にエントリーの方向性を決めても良いのではと思います。 

 今の相場は、いつ何があるか分かりません。決め打ちは危険です。なお投資判断は、あくまでも自己責任でお願いします。

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