15この世界から受け取り与えるもの「世にも奇妙な君物語」

 市役所へ行く。「期末中にお支払いできないのは心苦しいのですが、結論から言えば今はお支払いできません。来月の16日まで待っていただけますか。」と市民税の納付担当者に伝える。20万円かけて10万円当たる仕組みのナンバーズ3に自己の未来を託すということは、こういうことなのだと今更ながら悟る。ところで宝くじ高額当選者の言葉を調査していた時に「寄付をするつもりで買ったら当たった。」と言うのがあった。

 運をよくする=徳を積む=縁をよくする=対人関係をよくすると考察したとき、当初は対人技能を高めようと考えた。しかし「世にも奇妙な君物語」朝井リョウ(著)を読んだとき、うわべの人間関係を繕っても無駄だと感じ軌道修正を迫られた。これは、いわゆる「世にも奇妙な物語」の小説版を意図したもので奇妙な世界の話が5話収録されている。本書の言葉を借りれば対人技能など本来一律に定義できるものではない。
 縁をどう意味づけるのか。この言葉を自己と世界との関係性と見るとき、自己は何者かということ以上に、自己は原因として世界に何を与えられるのかに注目したい。結局は、考え続けていること、し続けていることが、その人になるのだ。
(500文字)

 

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