11.「ただいま神様当番」青山美智子(著)

 働き続けることに何の意味があるのだろうと考えていた一時期がある。「働いたら負け」とまではいわずとも「金銭を得る必要があるから」働くとすれば、労働とは好むと好まざるとによらず就くべき苦役になる。ただ自分の社会的な関係性が小さくなると、無償でも世のために役立ちたいと考えるようになったのも確かなことだ。 

 「ただいま神様当番」青山美智子(著)では、拾い物をした縁で神様当番をすることになった主人公たちが神様と繰り広げるバトルが面白かった。人は立場や義務によって望まぬことでも社会的な役割を仕事として努めなければならないことがある。ただ人生の中で何度か決算月のように本当に自分がしたいこととは何かを整理する時期があってもよいと思っている。
 不平を言い続けなくて済むように生き方を見直す期間限定の作戦タイム、それが私にとっての、この数か月間であった。

 本を読み語れる集いの場の公的運営であり、地域の連携と人材育成の促進を今後の仕事にしていけるように今後の道を模索したく考えている。一度、身辺を徹底的に整理したい。本書の主人公の言葉を借りるなら、好きを仕事にするよりも、仕事の中に好きを見つけていきたい。


  

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?