黒いコッペパン

黒いコッペパンが近くのスーパーでワゴンに積まれている。値段は128円だ。その隣にはチョコレートメロンパンが鎮座し、108円で売れに売れている。
気になってまた見に行くと、なかなかコッペパンは減っていない。
黒糖の入った、美味しいコッペパンを僕は手に取った。背部には、弁当やおにぎりが並びランチ時のサラリーマンや主婦が買っていく。

だが、僕も贅沢は出来ないからコッペパンを買う。大きな大きなコッペパンだ

何故だろう?親近感を覚える。すごく美味しい。弁当を食べてる人の隣でコッペパンをかじりながら、こんなに美味しいのにって思ってる。

学生時代、給食に出たコッペパンはご馳走だった。あんなに美味しいものをと食べていた。

だが、大人になりお金の余裕も出て、それなりに欲しいものも手に入る人が多いだろう。

だが、絶対的に安くもないこのコッペパンは、ワゴンに取り残されている。

慈悲の気持ちではない。素直に好きでまた買う。

いつか日の目を見るまで陰日向に咲く。
そんなあなたを応援したい。絶対にモノや人はいい部分と悪い部分がある。それを決めてるのは大勢の民衆であり、その中でも輝きを放ち生き続けるものもいる。

いつかこの黒コッペとともに、ひなたに出るまで諦めないように生きたい。


それが本物だと思う。
絶対誰にだって登場する場面、日の目を見るチャンスはあると僕は思ってる。だから…


一日一日を積み重ねていきましょう


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