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SFホラーの原点/映画「エイリアン」を100倍楽しむための観るべきポイント

こんばんは。ムララボです。
最初の映画「エイリアン」が封切られた1979年は、今から45年前のこと。半世紀に近いこの時間軸は、もはやSFの世界のようです。
映画「エイリアン」を初めて見たとき、画面の前でガタガタ震えて動けなくなるほどの恐怖が身体中を走ったことを今でも覚えています。
2024年本年、”その後の物語”が、始まります!

監督と脚本

 映画『エイリアン』は、リドリー・スコット監督によって指揮されたSFホラー映画です。脚本はダン・オバノンが担当しており、その革新的なストーリーテリングと視覚効果で高い評価を受けました。リドリー・スコット監督は、この作品を通じて彼のキャリアをさらに強固にし、映画業界でも一層の注目を浴びるようになりました。

製作年と国

 『エイリアン』は1979年にイギリスとアメリカ合衆国の共同制作で完成されました。公開日は1979年5月25日であり、上映時間は劇場公開版で117分となっています。この映画は商業的に大成功を収め、製作費1100万ドルに対して興行収入は1億4931万801ドルに達しました。また、日本でも14億5000万円の配給収入を記録しました。

主要キャスト

『エイリアン』の主要キャストには、シガニー・ウィーバー、トム・スケリット、ヴェロニカ・カートライト、ハリー・ディーン・スタントン、ジョン・ハート、イアン・ホルム、ヤフェット・コットーなどが名を連ねています。主演のシガニー・ウィーバーは、この映画をきっかけに女優としてのキャリアを本格的にスタートさせました。彼女の出演は、後の続編『エイリアン2』(1986年)、『エイリアン3』(1992年)、『エイリアン4』(1997年)を始めとしたシリーズ全体でも重要な役割を果たしました。

SFホラーとしての革新性

映画『エイリアン』は、SFホラーというジャンルにおいて新たな基準を打ち立てました。リドリー・スコット監督の緻密な演出とダン・オバノン脚本の巧妙なストーリーテリングが相まって、観客は未知の恐怖に引き込まれます。特に商業用宇宙船「ノストロモ号」で繰り広げられるサスペンスと緊張感は、従来のSF作品にはなかったリアリティと恐怖を生み出しています。この革新性が、後続の作品に多大な影響を与え、『エイリアン2』『エイリアン3』『エイリアン4』といった続編の成功にもつながっています。

設定とストーリーの独自性

『エイリアン』のもう一つの魅力は、その独自の設定とストーリーです。映画は地球から遠く離れた宇宙を舞台に、人間とは異なる生命体との遭遇を描いています。この地球外生命体=エイリアンのデザインは、アーティストのH.R.ギーガーによるもので、その異形でグロテスクなビジュアルは一度見たら忘れられません。また、シガニー・ウィーバー演じるリプリーという強い女性キャラクターが主人公である点も、この時代の映画としては画期的でした。このストーリーとキャラクター設定が、『エイリアン』シリーズの中でも特に高く評価される理由です。

視覚効果と特殊メイク

『エイリアン』は、視覚効果と特殊メイクの面でも大きな革新をもたらしました。当時の技術を駆使して作られたエイリアンのデザインと動きは、観客に強烈な印象を与え、恐怖心を煽ります。特にエイリアンが初めて登場するシーンや、チェストバースターが人間の胸を突き破るシーンなどは、現在でも語り草となっています。これらのシーンがリアルに感じられるのは、特殊メイクと実物の効果が巧みに使われているからです。これらの技法は、後の映画制作における重要な参考となり、『エイリアン2』『エイリアン4』などの続編でもその技術がさらに進化しています。

観るべきポイント

スリルと緊張感

映画『エイリアン』が観る者を引き込む最大の要因は、その計り知れないスリルと緊張感にあります。商業用宇宙船「ノストロモ号」の乗組員たちが、未知の生命体エイリアンに追われる様子は、観る者に息をつかせない緊張感を提供します。特に、エイリアンが徐々に乗組員を襲い始める場面は、恐怖が次第に高まる演出が施されており、観客をスクリーンに釘付けにします。このスリルと緊張感の演出は、SFホラー映画の中でも際立った存在感を持っています。

リドリー・スコットの演出

リドリー・スコット監督の巧みな演出も、『エイリアン』の見どころの一つです。監督自身がもたらす独特な映像美学やカメラワーク、細部にわたる舞台設定は、物語の世界に深いリアリティを加える要素となっています。例えば、ノストロモ号内部の閉塞感を強調する撮影や、エイリアンの登場シーンにおける陰影の使い方は、視覚的な魅力だけでなく、心理的な恐怖感を高める効果を発揮しています。スコット監督の演出は、映画『エイリアン』をアート作品としても楽しむことができる要因と言えるでしょう。

音楽と音響効果

『エイリアン』における音楽と音響効果も、映画の魅力を語る上で欠かせないポイントです。ジェリー・ゴールドスミスが手掛けた音楽は、映画の緊張感と恐怖を一層引き立てるものであり、特にエイリアンの出現や襲撃シーンでの効果音は視聴者の心臓を高ぶらせます。また、宇宙船内の機械音や環境音がリアルに再現されており、場面ごとの臨場感が一層高まります。音楽と音響効果は、視覚以外の要素でも観客を映画『エイリアン』の世界に引き込む重要な役割を果たしています。

シリーズ全体の流れ

続編とスピンオフ

エイリアンシリーズは、1979年にリドリー・スコット監督による第一作『エイリアン』から始まりました。その後、1986年にはジェームズ・キャメロン監督による『エイリアン2』が公開され、さらに1992年にはデヴィッド・フィンチャー監督の『エイリアン3』、1997年にはジャン=ピエール・ジュネ監督の『エイリアン4』と続きました。続編だけでなく、シリーズはクロスオーバー作品『エイリアンVSプレデター』(2004年)や『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』(2007年)も制作され、様々な視点からエイリアンの世界が描かれています。

新作『エイリアン:ロムルス』について

今後のシリーズ展開として注目されているのが『エイリアン:ロムルス』です。この新作は、リドリー・スコットの指揮の下で進行中であり、エイリアンの恐怖とSF要素をさらに深化させることを期待されています。この映画は、シリーズの原点に戻りつつも、新しい視点と技術を取り入れることによって、観客に新たな興奮と驚きを提供する予定です。

関連する他の作品

エイリアンシリーズの魅力は映画だけにとどまらず、小説、コミック本、ビデオゲーム、そして玩具などでも展開されています。これらのメディアは、それぞれ異なる視点やストーリーを提供し、エイリアンの世界をさらに広げています。特に、ビデオゲーム『エイリアン:アイソレーション』は高い評価を受け、映画の緊張感を忠実に再現しています。シリーズのファンなら、これらの関連作品にも目を通しておくことで、より深くエイリアンの世界を楽しむことができるでしょう。

関連グッズとメディア

映画『エイリアン』シリーズは、映画本編だけでなくさまざまな関連グッズとメディアでも楽しむことができます。例えば、フィギュアやポスター、Tシャツなど、ファンにはたまらないアイテムが多数存在します。また、映画の物語が描かれたコミックや小説、さらにはビデオゲームもリリースされており、映画の世界観を違った形で体験することができます。特にエイリアン4以降も様々なメディアで新しい展開を迎えており、ファンにとっては常に新しい楽しみを提供しています。

エイリアンのフィギュア

エイリアンのフィギュアは、映画ファンにとってコレクションの一つとして欠かせないアイテムです。非常にリアルに作られており、映画の名シーンやキャラクターを忠実に再現しています。特にリドリー・スコット監督の緻密なデザインを意識して作られたフィギュアは、そのディテールの細かさに驚かれることでしょう。エイリアン自体のデザインはもちろん、主要キャストのフィギュアも多数存在していますので、自分だけの映画『エイリアン』の世界を再現することができます。

SFホラーの原点。ここからもう一度ご覧ください。
この映画は刺激が強すぎるため、大人の方だけで楽しんで。

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