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五輪依存崇拝報道

思い出した。

昨日、私のツイート
(死んでも「X」と言わない)

これをどうしても補足したい。

卓球の国際大会において
過去も今後も、真っ当な本質的な評価をされない世界選手権と五輪。

(本来は五輪ではいけない、オリンピックが正しい)
(まあダントツに依存しているUSAを、正式発言で米国と言い、書くのだから構わない?気にしないで良い?)


東京五輪の前後
日本生命(本社・保険屋さん本体)のテレビCMで、平野美宇さん(以下、美宇ちゃん)を取り上げたものを長期間、流していた。

内容は
「天才・平野はリオ五輪で補欠に。
荷物運び&球拾いだった。
逆境に立ち向かい、今、強くなる」
(だから、弊社は応援したい)
というイメージ。

ちなみに、当時、美宇ちゃんは日本生命卓球部である日本生命レッドエルフに所属していた。

このCM、意図も経緯もよく知らないが

①間違った認識(リオ五輪での立場)
②浪花節的ヒーロー待望&判官贔屓的美意識
③過剰な五輪絶対的最高峰論
④競技の本質的評価を完全曲解

に感じていた
という事をツイートしながら思い出した



①間違った認識(リオ五輪での立場)

美宇ちゃんは補欠ではない。
リザーブ選手。
ケガや何らか理由で出れなくなった選手の代わりをする。
すぐに出場できるように、リザーブ決定後に、技術も体調もその他全てを、五輪のために準備してきた。
昔風の補欠という言葉を使うが、重要な戦力。
公式用語のリザーブとは言わない、浸透した英単語なのに。
特に卓球用語は英語がメインなのに。
イマドキ補欠は使わない。
控え選手とか、ベンチ(に居る選手)はよく出るが。

ただ、現地入りしてからは、球拾いもする。
自分の体調管理も練習もする。
メインは石川さん達なので。

荷物運びは、レギュラーの荷物を持っている昔のクラブ活動の新入生ではない。
石川さんもFさんも自分のものは自分で運ぶ。
ボールなどの共用道具は美宇ちゃんも運ぶが。
人の荷物を運ぶわけではない。
あってもそれは選手団員としての役目で、美宇ちゃん以外にも多くのスタッフも同様。個人種目でも、日本選手団の誰もが別け隔てはないはず。美宇ちゃんだけが荷物運びをしているわけでもない。

準備や後片付けで、石川さん達が、マッサージやコーチング・ミーティングの時間は、美宇ちゃんが多くの作業はあろうが。
球拾いと荷物運びを恣意的にチョイスしているうようなナレーションと懸命な美宇ちゃんの姿の映像を対比させすぎ。

CM上の演出とは言え。後半のナレーションの「逆境」を納得させるための「補欠の辛さ」を想起させたいのでしょうが。


②浪花節的ヒーロー待望&判官贔屓的美意識

義理人情、勧善懲悪、愛国心、日本(人)魂
叙情的、情緒的、大衆迎合的
更に
停滞した日本経済と感染症での社会停止での閉塞感
等が重なって、ヒーロー待望論が発生する

出来事は違うが、過去何百年いや何千年も、似たような歴史があったはず
根底にそのようなものがある日本人が少なくないし、そのような日本社会がある


③過剰な五輪絶対的最高峰論

根底に広告主が存在する事による仕方ない?忖度で発生する
その時に行われている五輪の広告主は、日本のテレビや新聞などの広告主と重なることも多い
これで最高が出来上がる


④競技の本質的評価を完全曲解

最高峰論が完成すれば、黒いものも白いと言うか、黙るかしかない
世界選手権やワールドカップや競技独自の世界一を競う大会やツアーの方が、五輪より選手の数も質も上の事が圧倒的に多い
しかし、その対比は報道しない
広告主の手前もあるし、自らの報道を盛り下げるので。



五輪は最大級のイベントなのは知っている
各競技の集合する大会だが
最高最強を決めるものではない

そういう競技や種目もある
が、全体として、主な競技の最高峰の大会は、世界選手権や、ワールドカップなど。
あるいは、ツアー開催でチャンピオンを決める。
五輪が最強最高の競技や種目は少数派。

最強と最大は全く違うレベルで語るべき事。
安心安全、信用信頼と同様。

1984年のロス五輪以降、商用拝金主義が猛烈になる。
より強い演出でショーアップする流れで仕方ない部分はあるが、あまりにエンターテイメント色が出すぎ。

開会式や閉会式は何のためにするのか?
まあ、楽しそうな選手は多いが、旅の恥は何とやらの行為も多い。

お金は大事。
選手や競技の強化や育成、組織・団体・大会の運営に無くてはならない。
が、お金を稼ぐために結果を残したいなど、本末転倒の部分が外に出て気持ち悪いことがある。



というような、事を常に思っている。

そもそも、今の国の形態や本質と、五輪での国の定義や「くくり」は年々違いが大きくなっている。それは随分と以前から。

例えば、中国。

中国と香港の「一国二制度」は中国の限りなく暴力的意向で形骸化され、かつ台湾との問題を抱える。

共に、中国から見て手の内に入っていないから、香港と台湾に圧力をかける。
もちろん、香港も台湾も全く違う事情だが、こと卓球に関して言えば三つの教会がそれぞれ「国」の代表として出場している。
表現は協会だが。

そして、イスラミック・ステート(Islamic State 未だにイスラム帝国と表記している報道がある)なる、国モドキのようなものもある。
幸いに卓球の代表選手も居ないが、政治的・国際地図的に悪い意味で認められている?部分がある。

なぜなら、その前の政権や国体(体制)が実行できていないので。
イラク周辺近隣国から変遷続いて、本来の多くの国にまたがって、しかもほんの一部を武力制圧するだけで、一定のエリアを支配している。

かなり前から、国の概念を超えている。

また政治的に「アラブの春」と大きく話題になった国でエジプト以外は、旧政権を倒しても、統一指揮する新政権が全国を掌握出来ていない国が多数ある。

平和の祭典・オリンピックは、大きな役割を担うに至っていない…



更に、国土・国民。主権があるにも関わらず、未承認国家は国と言えるのか。

平和の祭典んび参加する「国」に相応しいのか?

以前、外務省の公表資料で、日本が承認していない国家は50以上あった。
自治区や自治領が多いが、香港・マカオ・台湾・北朝鮮や、〇〇諸島も多い。
国連や他組織が示すリストともイコールではない。

他方、経済中心に発展(文化文明の素晴らしい国も多いが)した国や、国との戦争がないだけで平和を宣言する、のんきで御目出度い国や、限定された国と地域が集まっての、「私的大運動会」がオリンピックである。

色んな人が沢山集って、交流し、技術技量を高め合い、競い合うことは本当に素晴らしい。

もう少し、マトマな論議をした上で、もっと良い大運動会であってほしい。

と、上記のような、まとまりのない事を、長年思っている事があったと、アジア大会の報道や美宇ちゃんのCMで再認識した。

end


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