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続・今さらドンキーコング64を遊んだ話

【承】ドンキー64とはどういうゲームなのか

本ゲームはボスが潜んでいる7つのステージマップと、それらと行き来するゲートを内包するワールドマップに分かれている。
いわゆる箱庭型ゲームだ。

探すべきゴールデンバナナは200本+1本。
7つのステージマップには25本×7=計175本が、
ワールドマップにも25本が隠されている。
このゲームは5匹のコングを使い分けるゲームであり、各マップのゴールデンバナナ25本のうち5本ずつをそれぞれが担当して獲得していく事になる。

細かい差異こそあれど、大筋はマリオ64と同じ。全獲得にはプレイヤーの腕が試される訳だ。

5匹のゴリラの紹介

ドンキーコング

⇒スマブラで知ってる人が多数だろう主人公。掴まれて運ばれた挙句に無理心中で敗北させられる陰険ゴリラの記憶しかない。

パワー自慢のインファイターに思われがちだが、レバー式スイッチを作動させるには自前のパワーでは足りず特殊薬品をドーピングしなけれぱならないため「実はそんなにパワーないんじゃね?」疑惑がある。

ディディーコング

⇒「コイツまでは知ってる」という人は多いはず。ピーナッツを弾とする2丁拳銃が武器であるため華麗なガン・カタを披露してくれそうだが、武器を構えている間は格闘ができない仕様のためそんな事はない。

代わりに後半で全コングに解放されるスナイパーモードでは、2丁拳銃でゴルゴばりの長距離狙撃が可能になる。

また、特殊アクションとしてバレルジェットによるホバー飛行が使えるのだが

「Aボタンを押し続けて上昇(押さないと下降)」

「Bボタンを押し続けて前進」

スティックを倒した方向に進むのではなく、左右倒しで方向転換、前後倒しで前進・後退」

といった独特な操作を要求されるため、バレルジェットのキビキビ動かないふんわりラグ動作と合わせて中々の操作難易度を誇るゲーム中最初の難関

慣れても慣れなくても難しいバレルジェットだが

高度も様々な判定極小の空中リングを時間制限の中くぐり続けるミッションが多数存在するため、完全クリアのためには避けて通れない関門となっている。

ランキーコング

⇒関西弁をしゃべる腕だけゴム人間。

だが、本作で随所に見られるコミカルかつ恐怖を感じさせる演出を鑑みるとニカニカの実の能力者である可能性が微粒子レベルで存在している…?

正直に言うと影が薄い

タイニーコング

⇒画像検索してもらえれば分かるが、

「動物を擬人化してさらにセイ的消費を煽るこのデザインはナニゴトカー!」と言った理不尽なイチャモンが付けられそうなキャラデザをしている。

ツインテールをぶん回す事で滑空飛行が可能という毛根に重大なダメージが発生しそうな特技を持つ。これがないとステージ3のボスは倒せず、かつこれを連発し続けることになるためほぼ確実に毛根へのダメージが入る。

チャンキーコング

⇒気は優しくて力持ち、といったキャラ。

金網を回転パンチでぶち壊したり大岩を投げ飛ばしたり、怪物化した巨大トマトと戦うために巨大化して応戦したりとその怪力はゲーム中で存分に振るわれる。

パワー担当に思われたドンキーのお株を完全に奪ってしまっている。レバーも君がいれば大丈夫なんじゃないか?


ステージ攻略に関わる諸々

イタチのスナイド

⇒元クレムリン軍団の研究者でブラストマティックを開発していたが解雇されたため脱走。

各ステージに散らばるブラストマティックの設計図計40枚と引き換えにゴールデンバナナをくれる…というお助けキャラなのだが、

よく考えると実に40/201というシャレにならない本数をクレムリン軍団からぶんどった計算になる。だから労働者は大事にしろと…。

トローフ&スコーフ

⇒各ステージのボス部屋を塞ぐ赤いブタと青いカバのコンビ。ステージ中に散らばった小バナナを特定数集めて食べさせる事でゲートを開けてくれる。

この小バナナが微妙に厄介で、全コング共通で集めたバナナがカウントされるのではなく5匹各々がそれぞれ担当のバナナしか取れないようになっている。

(例:「黄色の小バナナはドンキー以外では取れない」「赤色の小バナナはディディーでしか取れない」)

5匹のサルで苦労も5倍だな!といった所だろうか。当然ながらステージノルマは1匹が頑張っても達成不能。

コング達をこき使ってバナナをせっせと拾い集めさせ献上させる様は紛うことなき資本主義の縮図だ。

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広大なステージ

⇒3Dアクションの可能性を追究する試みが感じられるやたら広いマップと多数のギミックが随所に配置されている。

困った事にマップ全体図がゲーム内で確認できないので、プレイヤーはマップ全体を駆けずり回ってその構造を頭に叩き込む必要がある。

これに追随する形で新フロア解放のための謎解きも結構面倒くさく、何とか奥地にたどり着いたと思ったら今使っているコングではギミックが解除できないため引き返す事もしばしば。

救済措置としてワープゾーンが設置されているのは唯一の救いとも言える。

総じて「謎解きが難しい」というよりは「煩雑なステップを踏ませる」に近いところがあり、現代ゲーマーにはストレスに感じる人も多いかもしれない。

遠距離攻撃用の武器

⇒全コングにはそれぞれ遠距離武器が用意されているが、この武器たちはメタルギアシリーズやAPEXなどの感覚では扱いづらい代物。

というのもスコープを頼りに撃っても即座に弾着しない。距離にもよるが発射から大体2〜4秒というとんでもないラグが発生する。さながらザクマシンガンの如き弾速の遅さ。

ココナッツとかピーナッツとかブドウとかパイナップルとか果物を弾丸として使ってるからじゃないのか?

よって、高速で動くスイッチを射撃する際にも偏差射撃を効かせる必要がある。ちなみに3連続偏差射撃を要求される状況に30秒の時間制限がつく場面もある。

後半で解放されるスナイパーモードは取得すると弾速が速くなる…という訳ではなく射程距離と望遠距離が長くなるぐらいのもの。プレイヤーは終始この低速偏差射撃と付き合い続ける事になる。


さて、ここまでの解説では

「このゲームの何がクソムズいのか分からん」

「舐めてんのかふざけるな」

などボロクソ言われても仕方ないと思われる。


しかし、ドンキーコング64というゲームがトラウマとか詰んだとか言われる理由はちゃんと別に存在する。

次回は丸々一つ使ってこのゲームとは切っても切り離せない鬼畜要素、ミニゲームたちを紹介予定だ。


次回に続く

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