【介護日記】#5 夜間の介護と向き合う

私は53歳の女性です。母の介護を経験したため、その経験を記載します。
私の介護生活で最も大変だったことは、母が夜間に何度も目覚ますことです。母が頻繁に夜中に起きてきて、「頭が痛い、心臓がドキドキする」と訴え、その度に私は起きて声を掛けていました。

更に大変だったのは、母が自分の服用している薬を疑い始め、「病院や医者が悪い」と、不安と混乱を抱いていたことです。
そして彼女はその結果、深夜にウロウロと動き回り、私も一緒に起きていることになりました。
しかしながら、朝になると彼女は「よく寝た」と言って、前夜の出来事を全く覚えていませんでした。

初めのうちは、私は母と一緒に起きて、彼女の不安を取り除くような声掛けをしていました。「大丈夫だよ、薬はこういう作用があるから効いてるんだよ」と、安心させることに尽力していました。しかし、状況が好転することはなく、私も眠れない日々が続きました。最終的に、私は医師と相談し、母の状態を改善するために特定の薬を処方してもらうことにしました。

介護を行っていると、理解してもらえないこと、自分の感情の揺さぶり方に疲れ果てることもあります。母が私を起こしてくるたび、私の中には怒りやイライラも湧いてきました。
しかし、母が何も悪気はないということを常に意識し、母を否定することはありませんでした。

最も大切だと思ったことは、絶対に否定しないことです。母は何も悪気がまったくないのです。
しかし、私自身ストレスも溜まるし、イライラもすることがありました。
そんな時は医者や介護マネージャーなど、専門家に頼ることが大切だと感じました。
自分の生活を無理に犠牲にすることは、あまり良い結果を生まないと思います。
無理をしないこと、これが私の介護体験から得た教訓です。

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