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トッテナムホットスパー・2023ー24総括

 草フットボーラーの個人的評価の総評です。
ぼくが今シーズン、各試合視聴後に「ノリと印象」でつけてきた個人的評価の平均点をだしました。みなさんが抱いている印象との違いを楽しんでいただければ…。
 なお、採点の平均に加え、出場時間などチームへの貢献度合いを加味して総合評価を5段階で判定しました。出場時間が短い選手は、参考記録です。


★★★★★

ファンデフェン 7.1

 ディフェンスながら7点超え! ケガでの離脱はあったものの、補ってあまりある貢献度。イケメン。今季イチのあたり補強。とにかく速い、速すぎる。彼ありきのアンジボールと言っても過言ではない。イケメン。守備面もさることながら、ここぞで決めたゴールも印象的。プレースタイル的にケガが怖いので、メディカルほんま頼みます。

ヴィカーリオ 6.8

 全体の印象より低い平均点。少なくとも7はあると思う(笑)
なにせ全試合フル出場、この人がいないと、負け試合はもっと増えていたはず。ロリスの後継守護神として申し分ない、まさに神。採点もほとんど6~8で安定していたが、失点数を加味して採点していたので、そのあたりも影響したか。とはいえチームの特性上、失点数が増えることは仕方ない…。すまん。

ロメロ 6.8

 高い安定感を誇るスパーズの番人。採点6~8がほとんどだったが、「あの」チェルシー戦で2点をつけていた(笑)
プレーが荒いといわれるが、実は警告数はスパーズでは上から3番目で、デキやロロと同じ7枚。CBでほぼ試合に出ていてこの数字は立派。副主将としてふさわしいプレーヤーになってきた。来季も大黒柱として頼みます。

サール 6.8

 ニュースターボーイ。採点平均も高得点で、21歳とは思えない安定感。ボックストゥボックスを体現するプレーで、球を奪取・回収からチャンス創出、自らも狙って6ゴール関与。長期離脱していたイメージはないが、出場時間は実はビスマディソンと同じくらいの2085分。

ポロ 6.7

 シーズン序盤は辛口コメント多かったが中盤以降にかけて「成長した」との記述が増えた。チーム状況が悪いときも安定したできだったのがうかがえる。出場時間はFPでチームトップ(のはず)。あの運動量で大きな離脱がないのはすごい。また得点関与も10と、大貢献。
守備面でのもろさはまだ見られるが、たぶん今季イチチームにフィットしたと思う。


★★★★☆

マディソン 7.1

 ザ・№10。スパーズの攻撃の創造性は、すべてこの男が担った。だからこそ、彼がそれを発揮できなければチームの攻撃力は半減以下に。4G9Aでも良いできだが、より高い位置でのプレーを増やし、2桁G・Aを達成してほしい。それが出来る能力はあるはず。来季はチームの攻撃陣のパフォーマンスを安定させるべく、好不調の差を抑えて中核を担ってほしい。

ソン 6.8

 何かと批判される試合も多かった新主将。終わってみれば17G10Aという紛れもないチームの中心選手。まじでWGで使ってください。明らかにプレーの質が違う。主将として、アウェーではサポーターの近くで円陣を組んだり、チームメイトと協調したり、「らしさ」を発揮してチームをまとめた。彼と一緒にタイトルを取りたい。

ウドジェ 6.7

 序盤は高採点が多かったが、チェルシー戦での退場からチームの好不調にやや左右されるようになった。若いからそれも致し方なし。のびしろでしょう。推進力・運動力・狭いところでのテクニックとフィジカル、どれをとってもワールドクラスのポテンシャルがあるのは間違いない。スパーズでさらに成長しクラブの軸になることを期待。

ジョンソン 6.6

 個人的には期待を上回った活躍を見せてくれた選手。ジョーカーとして、出場した試合でしっかり「結果」を残し、チームを救ってくれた試合も多々。スタメンで出た試合では、孤立して縦に勝負するシーンもみられ、うまく昨日しないところも。

クルゼフスキ 6.4

 8G3Aと良い結果にも思えるが、開幕前の期待は上回れなかった印象。ただ、シーズン通して大きなケガなく、一定のクオリティを見せてくれたことは本当にありがたい。彼もアンジボールの中での使われ方で、貢献度が大きく変わるプレーヤーだろう。適したイチでの出番が増えれば、数字にもつながってくる。


★★★☆☆

リシャルリソン 6.6

 昨季までの批判を吹き飛ばす11G4A。守備をサボらないところやファールをもらうテクニックなどでの貢献も目立った。ただ、ケガでの離脱期間もそれなりにあり、求められていた活躍度合いかといわれると、少し物足りないか。チームに必要不可欠なストライカーとなるには、圧倒的なゴール能力がほしいところ。チャンスメイクできるプレーヤーはいるのだから・・・。

ベンタンクール 6.5

 過酷なケガ・リハビリから復帰も、2度目のケガも乗り越えてくれた。復帰後の後半戦はほとんどの試合で出場した。プレー時間の制約か、途中交代は多かったが、安定したプレーを見せてくれた。ケガ前ほどのキレが感じられなくなっていたが、最終盤にかけて復調の兆しも。来季は本来の姿を取り戻してくれるだろう。

ヴェルナー 6.5

 冬加入ながら、後半戦の軸の1人として躍動。決定力不足を指摘する声もあったが2ゴール3アシストと結果もしっかり残した(決定機逸もあったが…)。リッチーの離脱もあり、ソンをCFに回すオプションが使えたのも彼のおかげ(そのおかげでソンがしばらくCFにとらわれ調子を落としたのは皮肉な結果だが)。スパーズでの将来は不透明だがひとまず来季も大事な戦力になることは間違いない。

ベン・デイビス 6.4

 今季スパーズの「最後のセーフティネット」。中盤戦のVDVとロメロの離脱タイミングなどで、CBもSBもこなしながら、それぞれで及第点以上のプレーを見せ、絶望の淵から突き落とされそうだったスパサポのメンタルをなんとか持ちこたえさせた。彼がバックアッパーでいながら、あのパフォーマンスを見せてくれたことは非常に大きい。

ビスマ 6.3

「波」と言えばこの男。波に乗ったら止められないボールキープ・キャリー力。序盤は採点9連発で、化け物じみた活躍に心を踊らせたスパサポも多いはず。私もユニ買ったし。退場やケガでの欠場のあとは低調になり、批判も集まっていたが、最終盤にやや復調。来季への希望を見せてくれた。調子の波がなくなれば、チーム飛躍の鍵に?

ホイビュア 6.2

ほとんど途中出場ながら、36試合に出場した。このクオリティの選手が途中出場で出てくるのはありがたい。ただ、前半で必ず点を取られるチームの起爆剤のようなタイプではないので、あくまでも「代替」として活躍した印象だった。また、どうしても守備時「ジョグ」が目立ってしまうなど、メンタル面の悪癖もしばしば露呈するため、今一歩、スタメンには近づけなかったか。

ドラグシン 6.2

試合数少なく参考数値。スタメンデビュー戦はほろ苦だったが、相手を褒めるべき内容だったので仕方ない。それよりもその後の最終盤での起用に、期待以上に答える好パフォーマンス。来季は最強CB陣の一角を担える力量があることを示してくれた。


★★☆☆☆

ロチェルソ 6.5

 試合に出たときはほとんど時間がない中で、一定のプレーは見せてくれるしチャンスを作ってくれている。しかしなんといってもケガが多い。治って復帰したと思ったら、ここぞと言うときにまた不在。ケガである。個人的にはとても好きなプレーヤーだが、サポーターのフラストレーションの一因になった。来季は放出か…。

スキップ 5.8

 現状、スパーズアカデミー産最後の砦。だったはずが、その砦も今や落ちかけている。好パフォーマンスを見せてくれることも多々あるのだが、ひとつひとつのプレー精度の不安定感は否めない。ゴール前への果敢なアタックや、ピンチの芽を摘み取るクリティカルなタックルなど、好守で評価できるプレーもあるだけに、なにとぞ覚醒してほしい。なにとぞ…。

エメルソン 5.8

スパサポの陽キャラ枠。ピッチ上よりドレッシングルームでの姿の方が目立っていた。その姿はすさんだスパサポの心を癒やしてくれた。苦手なサイドでの起用もあってかわいそうなところもあったが「彼がいたから○○だった」といわれるような活躍は出来なかった。


★☆☆☆☆

ヒル 5.6

テクニックがあることは認めるが、ゴールに向かって仕掛けられないことは致命的。プレミアへの適応と、ポステコサッカーへの適応、自らの得意なプレーとのそれぞれのギャップを埋められず、ピッチ上で迷走した印象がある。新天地での活躍を祈る。


ポステコ ★★★☆☆ 6.3

 就任1年目で5位、来季EL権獲得は上出来ではなかろうか。ポチェッティーノ期以降で、ようやく前向きな内容と結果で1年間同じ監督のもとでシーズンを走りきることができた初めての監督となった。
 ただ、手放しで喜べる状況ではもちろんない。開幕10試合負けなしのスタートは最高だったが、けが人など離脱者が出始めたことと、他クラブから対策されたことに対して対応が後手に回り、「落とす」試合が増えてしまった。就任1年目のためにチームへの哲学の浸透を最優先に、プレー原則を徹底したのであればそれもいいが、セットプレーの課題への対応はなんとかできなかったものか。失点数61は、トップ3と開きがあり、守備面の改善が、来季以降のタイトル争いに必須なことは明白だ。
 マリノス時代のサポーターの証言からは、2年目以降の飛躍に期待する声も見て取れたが、一方で戦術への「頑固さ」も指摘されている。世界最高峰のイングランド・プレミアリーグで、これまで率いたクラブと同様に栄光を勝ち取れるか、その手腕に大きな注目が集まっている。


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