おにぎり投下事件(日常日記)


 先日、ポストにマンションからのお知らせが入っていました。曰く、一階の住人が、庭におにぎりがあって迷惑している、とのこと。

え、おにぎり?

 正直少し笑ってしまいました。いや、一階の方には申し訳ないけれども。

 一回のおうちの庭とマンションの外の道には、所謂緑の塀もあるし、何より紫陽花とかそういう花がいっぱい咲き茂る地帯があるので、結構距離があります。距離と高さを超えて道からおにぎりを投げ込むのはなかなか厳しいものがあるので、多分上階からの投げ込みなのだろう、ということなのでしょう。

一体何があっておにぎりを外に投げ捨てているんだろう。
子供の仕業なのか、それとも大人なのか。
子供なら、反抗期の子供でしょうか。
お弁当のおにぎりが食べきれなくて、でも食べたよと証拠のために。ゴミ箱にでも捨てたら見つかるかも知れないから完全犯罪のごとく外に投げた、とか?
あるいは、ただただ親に対してムカついていて八つ当たりなのか。
それとも、もしかして親が再婚でもして、その相手の方が気に入らなくてオメェの作ったもんなんか食べれるかよ、とかなのかな。
それとも、大人かも知れない。
主婦の方が家事の多さに辟易してやってられるか!と衝動的に投げてしまって、ほの楽しさを覚えてやめられなくなったとか。

にしてもなぜおにぎり。
そりゃあ、石ころとかよりは全然投げても危険度は低いだろうけれども。
あるいは、だからこそ下に投げても大丈夫だろう、と行為を助長させたのかなあ。


 それからしばらく経って、おにぎりのことなんてすっかり忘れた頃、マンションの外階段を登っている途中、梅干しを発見しました。割れていて、赤い果肉と種がチラリとのぞいている。

 多分、件のおにぎり投下犯人のおにぎりの梅じゃないですかね?

と、そんなことを思いました。

近くにご飯粒がなかったので、真実は分かりません。
でも、もし階段を登ってて突然頭に何か当たって、頭の上でおにぎりがぐしゃってなっていたら、なんというか、鳥の糞がかかるよりもビミョーな気分になりそうなので、(というかやっぱり痛そう)おにぎり投下犯人の心情が落ち着くことを願っています。

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