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ワーキングメモリの性能が低いと

 ワーキングメモリは一時的に情報を記憶しながら処理する能力です。この能力は本人の精神的な自立度と関連しており、高い人は精神的に成熟していて、低い人は精神的に幼いといえます。

 発達障害と分類される人たちの中には考えが幼いと言われる人が多いと聞きます。これはおそらくワーキングメモリの性能が低いからであり、自分の中で継続的な信念を持つことが出来ないために、ふとした瞬間に口から出る言葉が稚拙だと捉えられてしまうのだと思います。

 ワーキングメモリは耳に入る音声を記憶しておく能力なので、この能力が低いと人からの指示を一時的に覚えておくことが出来ません。他の人が一度聞いて作業を開始しているにも関わらず、自分だけ何をしたらいいのか分からず途方にくれたり、電話で連絡を受けたにも関わらず電話が終わるころには何を話していたか思い出せないということも多々あります。そのため一般的な対面での労働には不向きであると言えます。 

 ワーキングメモリの性能は自制心の高さと正の相関があるので、ワーキングメモリの性能が高い人ほど自制心も高いです。両者に因果関係があるかは分かりませんが、ワーキングメモリあるいは自制心を高めておいて損はないと思います。

 自制心は欲求に対して我慢をすることでも上げることができるので、日頃から訓練することで少しずつ高めていくことが可能だと思います。ワーキングメモリに関しても速聴を毎日15分ずつ続けていくことによって、最低でも3カ月はかかりますが高めることは可能です。

 現代において、頭を良くすることができるという科学的な証明が多方面から出てきているので生来の能力が低いからといって落胆する必要はまったくありません。能力が低いのは能力を上げる方法を知らないから、と言うこともできます。


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