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福祉や医療が壊れていっていませんか?

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。お気軽にお問い合わせください。


介護施設に入居している母がある日、濃厚接触者になりました。

今日は長い話になりますが、母の事件を皆さんにもシェアすべきだと考えたので興味のある方は読んでください。

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今のご時世、濃厚接触者扱いはよくあることなので、しかたのないことだと受け止めました。


しかし、母が濃厚接触者になったという報告はありませんでした。


施設では隔離するということで夕飯時に母だけ違うホールに連れていかれ、職員がそばにいるべきところ、離れていた間に車椅子からずり落ちたが、異常はないという連絡を受けました。


母は2週間ほど前になぜか、室内で足の指を3本骨折していましたから、食事以外は部屋のベッドで安静にしていただくと聞かされていたのに、なぜホールに一人にされたのか理解できず、、、


その時に初めて濃厚接触者なので、隔離したという事実がわかりました。


説明が後先になっています。どういうこと?


そして、たった一人、取り残された母は不安になって動こうとしてのずり落ちだったと思われるのです。


同じフロアの別のホールからはいつも一緒に食事をとるみなさんの気配がしているのに、自分だけ一人にされたら、私でも不安になります。


歩けない母は体を動かしたのでしょう。

幸いなことにケガはなかったですが、だからOKなんて言えません。

見守るべき施設で放置されるなんてありえない不祥事です。


次の日に、濃厚接触者ではないと判断されたのだそうですが、そのこともまた説明なし。


ただ、係りつけ医が診察して、やはり一週間は隔離となりましたという報告だけ。


そして、前日のずり落ち事件に関しては申し訳ないと謝るだけ。


気を付けますと言う園長の言葉に誠意も感じられませんでした。よくあることなのでしょう。


たった一週間の隔離なのだから、もう同じような放置は絶対しないと約束してもらいました。


母はわがままなところがあって、施設になじまずにいろいろやらかすので、できるだけ苦情は控えてきました。


ですが、今回、母にはなんの落ち度もありませんでした。


痴ほうがあるので、説明されても一人にされたら不安になって当たり前。そんなことはプロならわかって当たり前なのに、モノのように放置されたことに私は怒りを覚えました。


それからも、園から送られてくる書類を見てもいつもと同じコピーした書類だけ。家族が希望を書く欄には母のいつもの言葉が大きく印字されていて私が書くスペースがないのです。


今回は要望を書きたかったので、別紙に書いて送りました。


園の対応に不安を覚えたので、本館(母は別館にいます)の園長に電話をして経緯を話しました。


そうしたら、二日目に濃厚接触者ではないという判断が下されたということを知りました。


それならなぜ隔離なのか?


きちんとするように話したので、一週間の隔離は5日で解けましたが、隔離措置は意味のない行為としか受け止められませんでした。


また、本館園長は隔離なら居室で時間は少しずれるけれど、介護士が付き添って食事をするのが当然と言います。


この時点で二つの間違いがあったわけです。

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コロナを恐れすぎて、人を見ていない介護にあきれました。

本館園長は知らなかったことが多々。館ごとの独立性はあっても、重要な情報の共有はあってしかるべきですから、隠蔽と取れます。


改善策を回答してくれるように言って電話を切りました。


しかし一週間経っても連絡がないので、再度電話をすると、別館園長が入院していたので、まだ対応できてないという答え。


入居者より職員の都合が優先されていたことに愕然としました。


もう3年も施設内に家族は入れません。

今も玄関ガラス越しの面会のみ。そんな刑務所の面会のような形式では後の淋しさのほうが大きいので、私はあえて行きません。


そんな外の目のない空間で入居者になにをされているのか?


怖ろしいことだと思いました。


私の抗議が功を奏して、母は別館から本館に昨日、移りました。


本館園長は母の入居当時の別館園長であり、私の高校の後輩にもなる、信頼できる人なので、母が同意してくれてホッとしました。


母はいい方向に動きましたが、施設の職員の意識の低さはひどいもの。本館園長も教育しかないと言っていましたが、それが浸透するまでに事件が起こらないことを祈るばかりです。


もちろん別館園長にはうちの母がいなくなってすべて解決なんてことではないからしっかりしていただきたいと釘はさしておきました。


今回、ほかの介護施設に勤めている友人が入居者さんと家族の言葉しか聞いてくれないから言ってくださいとアドバイスしてくれたので、がんばりました。


母のずり落ち事件から一か月と少し経っての解決。ここまで粘られると思ってなかったかもとさえ思います。

7月は作品を作る気分にもなれず、またそんな怒りを秘めては作ってはいけないので、ほかのことをいろいろしていました。


引越し完了でやっと普通の制作ができます。


自営は売ってなんぼですから厳しい期間になりましたが、母の面倒を見るのはは娘の私の役割。


母のために引けない戦いを戦い抜けたことを喜んでいます。


そして、一番言いたいのは表題の通り

コロナを恐れる、もしくは行政指導に従うあまりに入居者を人とみて世話をするという視点が抜け落ちてきていないかということです。


痴ほうや体の不自由な入居者を世話するのが仕事だったはず。


コロナ対応のために発症前の職員と一緒にいただけの母を安易に濃厚接触者扱いにするなんて言語道断。


それなのに、別館職員は隔離は妥当だったなどと内向きの視点でお互いをかばい合うのみ。


こんな施設ではなかったのに、トップが変わり、入居者が減り職員も減ったために意識が低くなってしまったようです。


怖いのは、なんとなく対応が悪いと思っても今回のような具体的な事件でもない限り、様子を見る事が家族にできないために抗議も難しいということ。


そして、そんな監視のない施設内でなにが起こるか?


責任者だけでなく、職員全体の意識向上は必須です。


ただ、元に戻してくれたらいいのです。健康な家族が面会に訪れることができたらいいのです。


皆さんの家族が施設に入居してらして、なんだかなぁとお思いなら確かめるべきです。


その警告のためにあえて記事にしました。


福祉や医療が本来の機能を取り戻すことを切に願います。


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