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展示販売も工夫と努力次第

ミニチュア作家のいわなり ちさとです。
紹介した作品は販売します。気軽にお問い合わせください。

私は一人でミニチュアの仕事を開拓し、広げてきました。


始めた時に私には人脈もお金もありませんでした。
ただ、作って発表したいという思いだけ。

だから、作品を置いてもらえるお店を探して交渉したものです。

そのころ、先輩作家さんに作品を出すのに、フリーマーケットなどの素人さんと一緒の場所は選んではいけないと教えていただきました。

プロとしてやっていくなら、ただ売れればいいというのではなく、プロらしい場を選ぶべきだと教えていただいたのです。

とても大切な教えです。
今でもしっかり守っています。

置いてもらえる場所が見つかっても、作品をいじられて嫌な気分になったりしたこともあります。

一か月の展示が基本のお店に交渉にいって、お店にあった展示予告だと半年くらいあとのことだと思っていたら、1か月あとにやって欲しいと言われて焦ったこともありました。

展示方法にも慣れていなかったので、お店の奥さんに手直ししてもらったりもしました。恥ずかしい過去です。それが25年くらい前のこと。

我ながら長くやってきました。

そのお店では、一度申し込みするのが遅れてしまい、毎年12月にやっていた展示ができず、もう一つの支店でやったことがあります。

家族の事情があって、展示できるかどうかなかなか決まらなかった年です。

その年はいつものお店のお客様がなぜ、今年は展示がないのか?と聞いてくださることが多かったようです。

続けて同じ時に展示販売していたので、今年も買おうと思ってくださったお客様をがっかりさせたというわけです。

本当にありがたい反応でした。
お店も驚いたのでしょう。次の年からは6月くらいに12月展示をされますか?と聞いてくれるようになりました。

その後、経営者が代替わりして作家を大事にしてくれなくなったので、展示を辞退しました。万引きされた作品はカウントしてもらえなくなり、作品を大切に扱ってもらえなくなったからです。

私がいることができるなら、万引きを監視することもある程度はできたけれど、ただ作品を置いておくだけのスペースでしたから、お店の責任だと今でも思いますが、見解の相違は致し方なかったです。

子供が中学に入った頃からはギャラリーを借りて個展をするようになりました。もちろん私が常駐しましたから、万引きの畏れはなくなりました。

作品や材料が増えてきて、下の子が高校に入った時に工房を借りることにしました。

たまたま、ギャラリーがもっていた家が空くことになってそこに入りました。

私は子どもの成長に合わせてゆっくり活動を広げてきました。
母である私の第一義は子育てだったからです。

最初の工房は大家さんの都合で出なければならなくなり、今の場所に引越しました。

お蔭様で以前の場所より数段環境がよく、ご近所さんとも仲良くできています。

自分の目標を達成できるまで、失敗してもやり直してきた結果が今の工房です。

とても愛着があり、大切な場所なので、ここでの展示だけでいいと決めました。

展示のチャンスを断るのは勇気のいることですが、私のスタイルを決めて活動するということを貫きます。

儲けは二の次でいいと思える年齢になりました。
結局、大儲けすることはできませんでしたが、私は作品を作ることを通してありがたい人脈を作ることができましたし、人としての経験も積みました。

何よりのご褒美を頂いて来たなぁと思っています。

これからはうるさい年長者として、声かけていこうと思います。

本当の優しさは厳しさを伴っていると思っています。
そこがうやむやになっている今のご時世に立ち向かいたいと思います。

ミニチュアちさと工房
松江市山代町425-7
駐車スペースは2台分
☎ 070-5678-5427
ryosyun4106@gmail.com

サポートしていただけたら、作品のための素材購入などに当てさせていただきます。よろしくお願いしますm(__)m