【ブンブンジャー】GPブンブントレーラーを劇中風に改造しよう!
大きいブンブントレーラーと小さいブンブントレーラー
ブンブンジャーのロボ玩具は、ブンブントレーラーがコアロボに変形し、ミニカーサイズのブンブンカーがトレーラーの全身各所に取り付くことで合体が成立する。その都合上、ブンブントレーラーは他のブンブンカーに比べて格段に大きいサイズとなっている。
一方で、劇中本編でブンブンカー達はブンブンチェンジャーにブンブンカーをセットすることで召喚と搭乗を行う。ミニカーサイズの他のブンブンカーは良いとして、ブンブントレーラーはそれができない。ブンレッドだけクソデカイ車を構えるのもそれはそれで面白いのだが、流石にありえないのでブンブンカー規格のブンブントレーラーが必要になる。
ブンブンカー規格のトレーラー自体は既に発売されている。というか、最初に手に取れるブンブン玩具がそれだった。
それが2月末発売のてれびくん付録のスーパーブンブントレーラーである。本商品は紫偏光で金ラメが散りばめられたホワイトクリア成形の特別仕様なブンブントレーラーであり、組立式かつシール式という構造から「これが廉価版ラインの共通仕様なのでは?」と推測された。
実際その推測は当たっており、後日情報公開されたガシャポン版ブンブンカー第1弾の目玉商品に、付録版と全く同じ作りの劇中仕様の小型ブンブントレーラーがラインナップされていた。劇中仕様のトレーラーは非クリアの白成形であるため、先程のスーパーブンブントレーラーは劇中仕様とは異なる。
小型ブンブントレーラーは劇中でもかなり印象的に映っていたため、同じ仕様で手に入るルートが確定してひとまずは胸を撫で下ろした。
…いや、厳密には劇中通りでない箇所が1つだけある。
劇中のブンブントレーラーは6輪がしっかりと造形されているが、玩具版では4輪のシャーシ部分を共通仕様にしているため、真ん中のタイヤはボディ側にシール貼付での再現となる。
そこで、GPブンブンカー情報公開から6輪化改造の計画を立てていた訳である。ガチャの入荷まで、手元にあるスーパーブンブントレーラーを観察しつつ粗方の方針を決めていた。
流れとしては、まずボディ側のホイール部分をくり貫き…
シャーシ部分にガチャのダブりから拝借したホイールを接着して6輪目とする算段だ。
理想はタイヤが回転できるように改造したいところだが、そこまでの技術には自信がないため出来る範囲でとどめておく。大型のブンブントレーラーでも真ん中のタイヤは固定されているので、解釈は一致している。
ガシャポンを回す
そのためにはまず、ガチャでトレーラーを引かなければならない。近所にGPブンブンカーが入荷されたことを確認し、貯めていた100円玉を解放していく。
3回ほど回した所だろうか。トレーラー(白カプセル)が出る気配がなく、一度場所を離れて気を落ち着かせる。気を取り直して回していき、鞄が圧迫されると同時に焦りを覚えた。計6回ほど回した所で続けるのが怖くなり、一時撤退した。
帰ろうとも思ったが、トレーラー無しで帰るわけにもいかず、気分を変えて別の場所のガチャマシンを見に行った。幸いそこにも入荷されていたので、一度だけ回した。白ではなかった。
…が、クリアパネルから覗き見ると、排出口手前に白カプセルが確認できた。「もう少しで出せる…!」という確信と希望と共に回し、2回目に白カプセルが排出された。ようやく勝った…。
帰路、あんなにパンパンだった財布が嘘のように軽くなったのを感じながら計9個のカプセルを持ち帰った。
というわけで、GPブンブンカー01、無事(?)コンプである。
ダブったお陰で主張の強いブンブンジャーロボが出来上がった。
製作過程
材料が揃ったので、早速ブンブントレーラーに手を加えていく。当初の予定ではブンブントレーラーをダブらせて片方を保存しておくつもりだったが、もう一度引ける気がしないのでその役目はスーパーブンブントレーラーに託すことにした。
まずは一度組んだものを再度バラし、改造するパーツとしないパーツに分離する。廉価版はシールを貼っていなければ、可逆的に分解組立することができる。逆に、分割ラインを跨ぐようにシールを貼ってしまうため、一度シールを貼るとバラすことができない。
ニッパーを使ってボディのホイール部分を切り落とす。
少しずつ切り取っていき、「切り落としても良い箇所」を見定めながら刃を入れていく。
隣のタイヤのサイズと見比べると、丁度白化しているラインを切り取れば良さそうだ。元々ホイールの造形があった部分なのでサイズ丁度は当然ではあるが。
奥まっていてニッパーが入りづらかったので、汚くなった断面はヤスリに切り替えて削っていく。
丁度タイヤが収まるサイズまで切り抜くことができた。タイヤの干渉を考えると、元あったホイール造形の径よりも大きく行った方がよい。残る反対側も同じ作業をしていく。2度目は初見に比べるとある程度道筋がわかっているので安心感がある。
2周目は割りと短時間で完了。削り粉が凄かったので軽く水ですすいでいる。
次の課題はシャーシ部分である。シャーシ側面が出っ張っているので、このままではタイヤの高さが合わなくなってしまう。
ボディ同様ニッパーとヤスリを駆使し、シャーシの不要部分を切り落とした。タイヤの収まりが良く、高さもばっちり合っている。
後はタイヤをシャーシに接着すれば完成なのだが、少し余力があるので回転仕様を試みる。タイヤを回転させるには軸が必要になるため、ダブりからシャーシ部分を拝借することにした。既にタイヤを取っているので結果としては同じだろう。
犠牲に選ばれたのはオフロードでした。同形状のゴーストver.が控えていることが理由である。なお、シャーシの前側は廉価版で全て共通なので、厳密にはどれでも付け替えれば同じになる。
まずはシャーシをえぐって軸回りを切り出す。
軸回りの形を整えたらシャーシ部分に接着していく。ここで、軸の位置が少しでもずれてしまうとタイヤがボディに干渉して回らなくなってしまうので、位置をしっかり合わせて仮止めしつつ丁寧に作業していくことが求められる。
そのまま接着。ここで、タイヤまでくっついてしまわないよう接着剤の量などに気を付ける。
乾燥を待ってボディにはめてみると、軸は中心を捉えていたもののボディ側がきつくタイヤが上手く回らない。これはボディを調整すれば解消するのでひとまずは無問題。接着剤とタイヤはくっついていないのでOK。
接着が車輪根本だけだと少し強度に不安が残るため、他の場所からも固定を図る。隣の車輪から余ったプラを橋渡しして骨組みを追加する。
ここまでの注意点として、チェンジャーなどの連動で使うレールの溝には、接着剤やプラなどの干渉物が入り込まないように気を付ける必要がある。
これで6輪シャーシが完成した。
試運転した結果、真ん中のタイヤがわずかに浮いており硬い面上だと回転していない。一方で、柔らかい面や凸凹した面などではしっかりと回転する。実際タイヤを浮かせているトレーラーもあるっぽいので、ある意味忠実ともとれる。
後程ヤスリで調整したいので一旦シールは貼らず仮組み。この時点でかなり満足度が高い。真ん中のタイヤが立体的かつ側面も黒色になったことで、かなり劇中に近い印象になっている。
さらに調整を繰り返し、最終的にここまで削った。結局車体スレスレまで削ぎ落とす結果になった。
しかし、そのお陰で全てのタイヤがしっかりと回転するようになった。
もう少し手軽に改造するなら、ボディとシャーシから余計な部分を切り落とした後にそのままタイヤを接着するだけでも十分だ。ニッパーとヤスリと瞬間接着剤があれば出来るような改造なので、興味があれば参考にしてほしい。
完成品と全ラインナップレビュー
ここからシールを貼り、完成したものがこちらになる。
真ん中のタイヤの造形が立体的になっただけだが、その影響が思いの外大きく表れている。
レールの溝に干渉物が来ないように気を配ったため、ブンブンチェンジャー等にも問題なく取り付けることができる。
ここは劇中でもかなり印象強く記憶に残っているシーンなので、これが完璧に再現できる喜びはひとしおだ。
GPの他ラインナップにもシールを貼り付け終えたので、ここでついでにレビューしておく。
ブンブンオフロード/ワゴン
既にDX版で発売されているものの廉価版。メンバーカラーの成形色に黒、赤、銀などの色をシールで追加している。変形機能は無く、ワゴン天面のジョイントもオミットされている。
ブンブンレジェンドバス
(キョウリュウ/トッキュウver.)
ブンブンジャー玩具のレジェンドアイテム枠で、認識ピンとシール以外は全て共通の仕様である。本体には薄くラメが混ざっており、わずかに粒子感がある。成形色の良さを味わうため、今回は一部シールをオミットした。向かって右側はメンバー全員の画像で、左側はロボの画像が印刷されている。
等身大メンバーだけでなく戦隊ロボにもちゃんとフィーチャーしている点が個人的に嬉しいところだ。また、「シールのみを変えたコレクションアイテム」というある種手抜きともとれるような仕様を、「広告などでも使われるカーラッピング」という実在する要素に絡めて納得させてきている所が上手い。
シールのモールド浮かしが思いの外捗ってしまったので、想定よりもかなり時間をとってしまった。
しかし、そのお陰でシールでも立体的な造形が浮かび上がり、チープさを感じさせない見え様になっている。
廉価版のブンブンカーもしっかりブンブンジャーロボに合体させることができる。
ブンブンカーが増えたことで、色統一をしてみるなどの楽しみ方も出来るようになってきた。また、レジェンドバスを肩に装備すれば、過去作品の宣伝をしながら敵と戦うこともできる。
今回のGPブンブンカーで、ブンブントレーラーは3種目になる。同じ顔が3つ並んでいると中々に迫力がある。
ブンブントレーラーの改造にはまあまあ時間がかかったが、その分満足のいく出来映えになったので、やって良かったと感じている。劇中のものと比較すると、実はまだ彩色が足りていない箇所もいくつかあるので、気が向いたら塗装などもしていきたい。
グッバイ、タイヤシール…!
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