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昔の「ほうおう」を読む_00年4月

「ほうおう」は、歌舞伎会の会報。

実家を整理していたら、古い「ほうおう」が出てきたので、記録として概要を残しておきたい。
99年6月〜2002年3月分まである。

表紙

『髪結新三』新三、中村勘九郎(5代目。のちの18代目中村勘三郎)
裏表紙は『鰯賣戀曳網いわしうりこいのひきあみ』鰯賣猿源氏、17代目中村勘三郎。

「ほうおう」00年4月の表紙と裏表紙

歌舞伎衣裳

『鏡獅子』獅子の精。

「ほうおう」00年4月号より

絵で読む歌舞伎の歴史

「初代菊五郎の芸風と蕪村の俳諧」。
初代菊五郎は「花の芸」を大切にしていて、いつもはなやかに豪華を心がけていたこと、俳人の与謝蕪村は音羽屋贔屓だったことなど。

21世紀の主役たち

第3回、中村勘太郎。(2代目。現在の6代目中村勘九郎)

21世紀の主役たち 「ほうおう」00年4月号より

この時まだ18歳。身長が173センチあり、立役も女方もやりたいのでこれ以上伸びるのはちょっと、という心配の話。立役で演じたい役の話、初めての宙乗りは高所恐怖症気味なので怖かった、という話など。

役者の伝説

第2回も引き続き初代坂田藤十郎の逸話。

劇中で使う草履は、自分の足よりも一回り小さいものを用意させた。理由は、草履を脱いで家に上がる場面があるので、足が大きいと思われたら傾城買いの二枚目にならないから。…などなど、どれも面白い。

演目

「ほうおう」00年4月号より

この月は、17代目中村勘三郎13回忌追善。
演目の並びがすごい。

江戸商売尽えどなりわいづくし

口入れ屋について。
民間の職業斡旋所。

歌舞伎の鬘おもしろばなし

『道成寺』の花子などもつける鬘の、高島田。
巡業でトラック移動するうちに、髷が崩れてきてしまうことがあり、結い直すのだといった話。

歌舞伎ニュース

節分の豆まきと、4月は17代目勘三郎の13回忌追善興行だよというニュース。

歌舞伎ニュース 「ほうおう」00年4月号より

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