6/24、糖尿注射

本日の実習では糖尿病治療薬の注射薬について注目して学習した。注射薬としてはGLP-1受容体とインスリン製剤がある。
GLP-1受容体作動薬は機序などは先週扱った飲み薬と同様である。代表的なものとしてはオゼンピックとマンジャロがある。特徴としてはオゼンピックはGLP-1受容体のみに働くのに対し、マンジャロは同様の作用を示すGIPの受容体にも働くことで作用が強いものとなっている。
インスリン製剤はインスリンそのものを外から補い、血糖値を低下させる注射薬である。薬の分類的には作用発現時間や作用持続時間の違いによって超即効型、即効型、中間型、時効型などといったものがあり、血糖の状態や患者のライフスタイルなどに合わせた使用量の調節や製剤選択が行われている。
本日取り扱った症例は2人おり、1人目はメトホルミンといった糖尿病治療薬を含む多数の服用薬とともにヒューマログ注朝食直前8単位、夕食直前4単位、レベミル注夕食前14単位が処方されていた。ヒューマログは超即効型と中間型の混合型であり、成人に対して一回4から20単位を1日2回投与する。超即効型を含むため投与は食直前となることに注意が必要となる。レベミルは時効型であるため、4から20単位を1日1回投与する。時効型のため低血糖の恐れも少ないことから食直前などの指定はない。
2人目は超即効型のノボラピッド朝食直前10単位、昼食直前10単位、夕食直前10単位と時効型のトレシーバ朝食前14単位とGLP-1受容体作動薬のオゼンピックが処方されていた。
この患者さん達のように持続型と即効型、超即効型を組み合わせて1日の血糖をコントロールすることが多い。また、そのための薬剤や単位の選択は血糖の状態や生活習慣などに合わせて選択されている。

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