偶然が持つ可能性

大学で所属しているゼミの先生に古風だと言われたことがある。

私はポストカードを送りあう友達がいるし、定期的に買う好きなファッション誌がある。音楽や映画を楽しむためにサブスクを契約したこともない。
好きなアイドルの曲を聞きたいときは、CDをプレーヤーで回している。

SNSは好きだからやっているけど、あんまりSNSばかり見ているのでは新しい発見がなく、虚無感を感じたことがあるのは私だけではないと思う。
自分の興味に近いことばかりが目に入るようになっているのだから仕方ない。

お気に入りのファッション誌を見ているときに、初めて見る若手俳優のインタビューのページがあった。普段ドラマや映画を見ない私は、きっと雑誌を読んでいなかったら出会うことはなかったと思う。


何気ない出来事がその後の人生を形作るきっかけとなることがある。

その出来事は必ずしも筋書き通りで起きることではない。

もしかすると何気ない出来事の中に何かの大きな可能性があるかもしれない。
私はそんな小さなチャンスを絶対に逃したくないという気持ちを強く持っている。
結局私は何にもない人間だし、小さなチャンスを逃すまいと思って生きてきた現在、特に何もないのだから全く説得力に欠ける話だ。

それでも何かのチャンスを掴もう掴もうとしてがむしゃらに生きている。

いつかチャンスを掴むために逃さないようにしたい。


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