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【週刊少年マガジン企画書応募作】

タイトル

ACPG(えーしーぴーじー)


キャッチコピー

「清掃の仕事と思ったら…ヤベェ、これ闇バイト?」


あらすじ

ネットで見つけた清掃バイトはヤバかった!!
部屋には死体。殺し屋が始末した死体を清掃する仕事だったのだ。
所が死体が消えた。そこへ現れた殺し屋は、女子高生だった…

実は人間ではなく宇宙人の死体だった。これはMIBのような、秘密組織が始末した宇宙人の死体を掃除する仕事だったのだ。
死体は宇宙人に盗まれたようだ。きっと重大な秘密があるのだろう。取り逃がすと宇宙戦争に巻き込まれるかもしれない! 
ということで急激にSF展開。俺は地球滅亡の危機を救う為、宇宙へと乗り込んだ。オンボロの清掃車は宇宙船だった。
こうして地味だけど、地球を守るという大事な清掃の仕事に俺はついた。


第1話のストーリー

どうやら闇バイトだったようだ。
唯の清掃バイトと思ったら、部屋の中に死体があった。
腰を抜かしそうになる俺(塀 凡太)と違い、先輩2人は笑い話をしていた。
「何を驚く、まさか初めてじゃないだろ?」
「素人が紛れ込んだらヤバいぜ、こいつもバラすか?」
そしたら仕事が倍になっちまう、と腹を抱えている。
死体処理、当然裏の仕事だろう…ネットでバイトなんか探すもんじゃないな。

身の危険を感じた俺は、「久しぶりで焦っただけ」と誤魔化した。
それは腐って人間とは思えない形状だった。しかも異様な匂いだ。
嘔吐した。「作業増やすな、お前やっぱり…」
「違いますよ、ちょっと昨日飲み過ぎちゃって」

先輩たちは鼻歌でマスクと特殊装備をした。俺にも、放射線防護服みたいな一着を渡す。
着方が解らないと言ったら即殺されるだろう。先輩の様子を盗み見て、何とか着こなした。
「お前反対に着てるぞ」「ギャグですよ、受け狙いでへへへ」
2人は怪しんで、俺を睨みながら内緒話をする。心臓が早鐘を打つ。早く逃げないと!!

だが、またドジを…悲鳴を上げてしまったのだ。
死体が消えていたから。これには2人も驚いていた。
そこへ現れたのは俺だった! いや俺の顔をした男。
先輩たちは混乱して拳銃を出す。やはり危ない奴らだった。
「どっちが偽者⁉ どっちを殺す?」
俺とそっくりさん、交互に銃を向ける。
「面倒だ、二人共やっちまえ!!」
その時、俺の顔が銃声と共に弾けた。

目を開けると、そっくりさんは倒れていた。特製銃を構えて立っていたのは女子高生だった。偽者は死んで正体を現した。その姿は…
「アンドロメダ系か?」「いやオリオン座系だろ?」
「どっちでも良いよ、早く処理して掃除屋さん」
驚く俺に、先輩はACPG(alien corpse processing group/宇宙人死体処理班)と名乗った。そして彼女は宇宙人専門の殺し屋JKだった。

今は消えた宇宙人の死体を探すのが先決。仲間が持ち去ったようだ。
掃除用の汚いバンに、俺に化けた宇宙人の死体を積めて乗り込む。JKの横の席で、俺はドキドキした。
「恐らくあの死体には知られたくない秘密がある、だから持ち去った」
地球侵略に関わる秘密かも知れない。絶対に取り返さなければ。
「お前の始末は後だ。それまではお前も逃がさん」と先輩方。
俺を拉致したまま、汚いバンは飛び出した。
そう飛んだのだ…空を。そしてギアを入れ、異空間に突入した。


第2話以降のストーリー

異空間にワープし、宇宙人の死体を追いかけた。
どうやら連中の宇宙船はエンストしたらしく、止まっていた。
JK殺し屋の背中に隠れながら、嫌々俺も付き合った。JKに話しかけられると、赤面しドギマギした。決して可愛いからとか、好きになったからとかじゃない。怖かったのだ。何しろ殺し屋なのだから!
なのに誤解した人がいた、それはいかつい方の先輩だ。彼はJKのことが好きなようだ。俺がJKに気があると誤解しているらしい…これが後の災難に発展する。

宇宙船の中に入ると、死体以外は誰も居なかった。ガソリンスタンドでも探しに行ったのか? まあ、宇宙船がガソリンで動くならの話だが…
居留守を良い事に死体を取り戻す。

後で知ったことだが、それはマウント帝国の王子の死体であった。
実はその王子の死体をタイムリミットまでにマウント皇帝に返さないと、地球どころか銀河がマウントを取られ大戦争が起こるとかなんとか…
死体を盗んだ連中は、皇帝の手下のエージェント達だったのだ。
彼等は地球侵略を狙う悪党などではなく、むしろ銀河戦争を回避するために頑張っていたイイ奴らだったようだ。
それを我がポンコツの清掃人が邪魔したことになる。
向こうから見たら、王子の死体を盗んだのはこっちだ。
更に間抜けなことに奪い取った王子の死体を会社のメンバーに渡したら、それも人間に化けた宇宙リサイクル商人たちだったらしい。そもそも、トラブルのきっかけを作ったのが宇宙リサイクル商人だったのだ。
こうなると銀河消滅の責任を担ったことになる、ご立派!!

宇宙リサイクル商人たちは銀河戦争を引き起こし、破損した余剰品をリサイクルして高値で売るのが目的だった。何だか、日本政府みたいなセコイ奴らだ。
奴らは、王子の死体を探し出せないように隠してしまった。地球をリサイクルされてたまるか!!
逃げてばかりの俺も、JKの背中に隠れながらようやく立ち上がった!
結局、俺達が余計なことをしたのだから、リサイクル商人たちから再び王子の死体を奪い返す争いが始まった。
リサイクル屋VS清掃人の死体争奪戦だ。

JKと俺のことを先輩が誤解していると、どういうわけか知ったリサイクル商人は、俺とJKに化けて2人でイチャイチャしてる様を先輩に見せつけた。
どいつもこいつも、宇宙人ってのは変装好きだな。
先輩を焚きつけて俺を殺そうと謀ったのだ。こうして俺は、謂れのないことで命を狙われた。JKも誤解されて面倒臭いからと俺を始末しようとする。

仲間(?)からも命を狙われながら、トラブル解決のために俺は奮闘した。
その中で俺は自分の立ち位置、地球の立ち位置を学んで、やがてこの清掃の仕事に目覚めていくという大展開になるぅ~。
 
その後、清掃のバイトから足を洗うことは出来なかった。
今となっては、重大な秘密を知ってしまった為だ。
それは地球を侵略しようと狙っているエイリアンが山の様にいること。
JKやその他の殺し屋が、日夜侵略者を血祭りにあげていること。
その後始末を人知れず行う地味ながら、世界いや地球の平和に関わる大切な仕事なこと。
そんな清掃業をしながら、世間でまったく知られていない宇宙と人類に関わる秘密を次々体験していくことになるが、それはまた別の話。


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