BitSummit Drift感想


今週は京都のインディーゲームイベントBitSummit Driftに行ってきました。遊ばせてもらったなかで特に印象に残った作品の感想を書きます。

Death the Guitar

念願叶ってついに遊べました。「持ち主を殺されたエレキギターが意思を持って動き出し、復讐の戦いに挑む」というトガった筋書きですが、これがミソ。というのも主人公はギターであるからして、一つ一つのアクションに「ギャーン!!」というめちゃくちゃカッコいいギターサウンドが伴っているのです(ということを伝えたいのだが、文字ヅラだと全く伝わらない!)
全てのモーションに重低音のSEが当てがわれていることで、「そっか!俺はギターなんだ!!」という圧倒的な納得感が生まれ、「ギターとして」暴れ回るという他にない爽快感が生まれていました。敵を感電させて攻撃もできるのですが、「まあエレキギターだから仕方ないよな……」という説得力がある。キャラクターもカラートーンもダークでポップで、センスの塊のようなゲームでした。

METRO PENGUIN EUTOPIA

言わずと知れた『ファミレスを享受せよ』月間湿地帯さんの最新作。地下鉄を舞台に、車両ごとのターン制バトルを切り抜けながら最終車両を目指すRPGです。そして戦う相手はペンギン。作中モノローグ曰く、「ペンギンを殺す 正当性がある」。
目に映るのは無彩色とメトロの黄色、そして鮮血です。アートワークがとにかく決まりまくっていて堪らないですね。ペンギンは可愛くも、どこか無機質な兵隊のようで不気味さもある。最初はバトルシステムを全く理解せずに脳筋で進めようとしてペンギンにボコボコにされたのですが、ボーナスダメージなどの仕組みを把握できると工夫の幅が広がってやり甲斐がありました。
最終車両の演出に痺れます。「ピーン♪……ポーン♪……」という乾いた地下鉄駅のサウンドが、荒涼とした世界観を引き立てていました。SFめいた詳細な世界観もワクワクさせられて、どんなストーリーが展開するのか楽しみです。

CUBEN―キューブン―

閉幕間際に「あ、あれはやりたかったやつ!!」と駆け込みで遊ばせてもらった作品。本当に素晴らしかったです。
画面左の立方体を動かして、同じ色のキューブを消すと敵に攻撃できるシステム。言葉で説明するとお伝えしにくいですが、実際に動かしてみると直感で「こういうことか!」と分かるデザインに感動しました。とにかく箱をグリグリ動かすのが気持ちいい。
そして画面右下のマス目に仲間を召喚したりアイテムを置いたりできるのですが、これまた最大限効率のよい配置を考えるのが楽しいんですよね。上手くハマると嬉しい。
そしてゲームとしての心地よさが存分にあったうえで、ビジュアルがむちゃくちゃ可愛いという。最強じゃないですか! 相棒のキューブンやTシャツ屋の異形頭あんちゃんはもちろん、紙コマ風の敵や全体の色彩設計が抜きん出て素晴らしかったです。東京でも出展予定があるそうなので、また遊ばせてもらいたい!

Tシャツ屋のあんちゃん可愛い


以上です。綺羅星のようなゲームたちに触れることができてホクホクでした。BitSummit最高!

旅行記

ドーナツの名店koé donuts kyotoさんに立ち寄ってきました。豆のドーナツとキャラメルのドーナツが美味。店舗がやけにハイセンスな建築だと思ったら、建築家の隈研吾氏が手がけた建物だそうでびっくり。

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