制作日記2024年6月-02


ハイが切れている。

前回の記事をご覧いただいた方はお分かりかと思いますが、この1年近く、かなり節操なく創作活動をしてきました。というのも、常に作りたいものが頭の中で順番待ちしているパンク状態が続いてきたからです。とにかく脳内でわだかまっているものを出力したい! いいから作れ作れ! という勢いで、常に何かしらの作品に着手してきたのがここ最近の動向です。

が、今週に入って、急に糸が切れたように身体が動かなくなってしまいました。これまでは「成果物のクオリティなんかどうでもいい! とにかく次の作品を作りたい!」というガッツがあったのですが、急に頭が冷静になったのか、自分が作ったものの粗や拙さがものすごく目につくようになってしまいました。とてもブルーです。

このことを友人に相談したところ、「躁が切れたんじゃない?」とのこと。

ソウだったのか……!

というわけで今週は躁の切れ目で廃人化しており、何にも進捗を生み出せませんでした。なんてこった……。

こうしていつまでも床に転がっているわけにはいけません。つい先週まで着手していた作りかけのものがワンサカあるのです。どうにかして再びアッパー状態を取り戻さなくては。人類がハイに突入するための手段は1つしかありません。サウナに行くことです。

いつもは最寄り駅前の銭湯に寄るのですが、今回は差し迫ったHP不足を感じていたので、思い切って足を伸ばして3つ隣の町の施設へ。遠かった。ここに来るまで駅を2つ乗り過ごしたりして限界を感じた。

初めて立ち寄ったその施設はサウナ専門の店で、畳10畳ぶんくらいある広々としたサウナが特徴。いつものサウナは煌々と昼光色のライトが灯る明るい空間なのですが、今日のサウナはあえて照明を落としたムーディな雰囲気でした。しかもずっと「ファアアアアァァァァ(ヴォオオオオオオオォォォォォォ)……」というアンビエントな音楽が流れていて、ちょっとした瞑想場のような空気感です。

素晴らしいのが水風呂で、1人につき1つのバスタブが用意されている! 自分はサウナで1番好きなパートが水風呂で、冷水に浸かるうちに自分の皮膚と水の境目が曖昧になる瞬間が好きなので、広々とした浴槽で浸れて最高にキマることができました。外気浴場は囲いに覆われた屋外で、リラックスチェアを倒して青空を眺めていると脳内に自然と「死」の1文字が浮かんできました。幸せですね。

2時間コースをたっぷり使い切ってこの日はエンド。足を伸ばした甲斐あって、しっかりリフレッシュすることができました。

それで、ハイの状態は取り戻せたのか? 正直なところまだ頭の裏側には嫌な冷静さが居座っており、自分の作品の欠点をねちねちと指摘してきます。とはいえ全身にまとわりつく鉛のような無力感は落とすことができたので、まあ好きならなんか作ってみてもいいんじゃない、というのが冷静さの意見のようです。何様だてめえぶっ飛ばすぞ。

というわけで回復できたので、次回こそ制作中の何がしかのの進捗を報告できたらいいなと思います。それでは!

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