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【定期見直し映画】プラダを着た悪魔

おはようございます。こんにちは。こんばんは。おつかれさまです。

今年も残り2週間となりました。なんとも暗い年末。。

年始は明るく迎えられるかと期待していたところにやはりきましたね、
GoToトラベルキャンペーン停止。

これは来年にもまた緊急事態になると予想されます。
またあの期間がくるのでしょうか。。

とは言いつつ、結構世の中はディスタンスライフをエンジョイしている人も多いのではないかと思います。

さまざまな趣味を始めたり、動画を見漁り、新しい価値観をもったり、「個」でも十分に楽しんでいる人が増えていると感じます。

そんな僕も先日「プラダを着た悪魔」を見直しました。なぜこのタイミングでと思うことでしょう。僕も思います。笑

もともと好きな映画でしたし、あの映画でアン・ハサウェイを知りました。そういう人も多いのではないでしょうか。(アン・ハサウェイ、かわいいですね。)

ただ、このタイミングで見直して新たに感じたことがあります。

そこで今回は、僕が定期的に見たくなる映画の見直しレビューを書いてみようと思います。

※「プラダを着た悪魔」を見たことない人には少しネタバレになりますのでご注意ください。


まず、前提として「プラダを着た悪魔」改めミランダ(メリル・ストリープ)は、自分の仕事、権力、生き方は「誰もが求めるもの」と言っていました。

そう思わなければ彼女自身やっていけなかったのでしょう。

今の自分は「誰もが求めるもの」と自分自身に言い聞かせ、自分自身を騙し続けた結果、今の地位を築き上げ、その地位を手放すことができず、悪魔となってしまったのだと思います。

ミランダは終盤、アンドレア(アン・ハサウェイ)に「あなたは私に似ている」と言っていました。

これは恐らく、面接時のときから少し思っていたのではないかと思います。

若いころのミランダは、アンドレアのようにファッションにはまるで興味はなく、自らの見た目も気にせず、ただただ純粋に仕事への熱意をもった女性だったのでしょう。

しかし、若きミランダはアンドレア同様「誰もが求めるもの」の味を知ってしまった。

異性にも同性にも誰もがもてはやすその味はとても手放しにくいものだとアンドレアを見ていればわかります。

それは、同僚も蹴落とし、家族や恋人、友人との時間を捨ててでも手放せない魅惑の味。

ミランダは、その味を覚えていくアンドレアを見ていたのです。

つまりミランダは、若いころの自分自身を見ているように「あなたは私に似ている」と言ったのだと思います。

悪魔に魂を売るというように「悪魔」とは、自らの信念や本当に大事なものを奪ってしまう人間の「強欲」や「傲慢」、今風に言うと「世間体」のようなものだと思います。

そう捉えると「プラダを着た悪魔」とは「誰もが求める世間体を捨てられない者」だと思うことができます。

しかしアンドレアはミランダとは違いました。

その味を手放すことができたのです。
「誰もが求めるもの」よりも「自分が求めるもの」を選択できたのです。

僕も見ていて晴れ晴れとした気持ちになる最後のシーン。

本来の自分を取り戻したアンドレアの笑顔は、「誰もが求めるもの」を着たときの笑顔とは違います。

そんな笑顔をしながら会釈してくるアンドレアと目が合うミランダ。

彼女は車の中で少し微笑みます。

若いころの自分が手放すことができなかったものを彼女は手放せた。
彼女を最初は憎んだが、転職先に推薦状を送るほど応援したい。
そんな彼女に憧れるし、少し羨ましい。
自分が若いころにその選択をできたら、あんな笑顔ができたのか。

しかし、もはや自分にそんな勇気はなくなってしまった。
もう自分には「誰もが求めるもの」を手放すことができない。

彼女は最後に運転手に伝えます。

それは自分自身に言うように。

「GO.」



いかがでしょうか。

僕自身、歳をとったんですかね。笑
初めてこの映画を見たときは、アンドレアに感情移入していましたが、今見るとミランダの心境のほうが目にとまってしまいます。

若いころのように「誰もが求めるもの」を気にしない生き方に目を向けることもあります。
特に今年はそんなことを思う人が増えたと感じます。

「誰もが求めるもの」よりも「自分が求めるもの」を選択しようというのは昨今の流行りなのか、本質的なのか。

誰もが「自分が求めるもの」を選択できる社会はくるのか。

それはひょっとしたら自己中心的な「別の悪魔」になりえるのか。

「誰もが求めるもの」を守り続けてきたミランダは本当に「悪魔」なのか。


価値観が交差する昨今、この映画をこのタイミングで見れて良かったです。
ありがとうございます。

さて、本日は定期視聴している映画「プラダを着た悪魔」の見直しレビューをしてきましたが、この辺でFinとしましょう。

見たことがある映画を定期的に見直すことは、過去の自分と価値観の摺り合わせができたり、映画を通して今の自分を知る良いきっかけになると思います。

改めて、自粛期間が長引くと予想されますので、いろいろな映画を見て自分を見つめ直す良い機会にできればと思います。

ありがとうございます。


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