AlteredTCGが待ちきれない人向けのカードゲーム
Alteredが届く7月は遠すぎる…けどMtGはついていけないし、FaBもちょっと疲れた、という方向けに、何点か既存カードゲームの中でも比較的新しいプレイ感で金額的にも遊びやすく、かつ皆さんがあまり知らないであろうカードゲームを紹介します。
Ashes Reborn: Rise of the Phoenixborn
とりあえず遊ぶのに必要な金額:¥10,000未満(基本セット+送料)
最低限スターターセットを購入すれば、6ヒーロー分のカードとダイスが入っているのでしばらく遊ぶには十分です。
AshesはDead of Winterで有名なPlaid Hat Gamesが2015年にリリースした、LCGスタイル(買い切り)のカードゲームです。Rebornはカードのバランス調整とルールの微変更が加えられた調整版で、2021年にリリースされました。
ルールは非常にシンプルで、プレイ前に用意した10個の専用ダイスをロールし、発生したリソースを使用して、メインアクション(と任意のサイドアクション)を交互にプレイ、相手ヒーローの20点前後あるライフを削っていきます。双方やることが無くなったらターン終了、ターン開始時に手札上限までカードをドローし、ドローできなかった分、ヒーローはライフを失う(Fatigueする)、といった要領です。
デッキビルドは一部ヒーロー固有のものもありますが、基本的には自由に組み替え可能、ただし、リソースとなるダイスにより制約があるといった形で、かなり自由度があります。
特徴としてはやはり、ダイスによるリソース発生と初期手札が自分で決められる点でしょうか。他カードゲームで言うところのゲーム展開の多様性がダイスの出目と初期手札によってコントロールされています。ダイスからリソースが出る、というとランダム性が強調されている印象を受けますが、Ashesの場合、強い方から1、2、3面存在し、最も弱いBasic出目だけでも取れる選択肢は多数存在します。FaBも1枚当たり0~3のリソース、MtGもデッキ内の土地は25~40%程度とデッキにもよりますが、振れ幅もそう大きく変わらないと考えています。また、ダイスには固有の能力があり、かつ初期手札をダブりなしの5枚に固定できるので極端な事故がありません。
その他にも、比較的新しいTCGによく採用される、ヒーロー制、上限までカード補充、1アクションを交互に実行というシステムが2015年リリースのカードゲームで採用されているという点には驚かされます。
ヒーローはライフや能力だけではなく、盤面におけるUnitやSpellの数でも調整されており、かつかなりドラスティックに味付けされているので、様々なヒーローでプレイしてみるのも楽しいですね。
プレイ感としては、盤面以外はFaBやAlteredに通じるところもあり、比較的ライトでありながらも奥深いゲームが楽しめます。展開はどちらかというと盤面を作っていくタイプのゲームです。
トークンを比較的多く使用するのはちょっとイマイチですね。Unitのライフは持ち越しかつ回復量が一定でないためトークンやダイスで個別管理する必要があります。ユニットの展開量自体が5枚前後と多くないのが救いでしょうか。また、Exhaust(使用済み)状態とタップ状態が別に存在するのでExhaustトークンも使用します。この辺りが唯一、一昔前のゲームを感じるところですね。
Keyforgeシリーズ
とりあえず遊ぶのに必要な金額:¥7,000未満(スターターセット+送料)
スターターセットだけだとすぐ飽きるので、1箱くらい買ってシェアしてもいいかもしれません。安いもので100USDくらいです。
MtGのデザイナーであるRchard Garfieldがデザインし、アメリカの大手ボードゲームメーカー、Fantasy Flight Gamesが2018年にリリースしたカードゲームです。
個人的にゲームとしてはさすがにAshesの方が面白いかな~とは思うのですが、最大の特徴はその販売、プレイ方式。デッキはAIが作成したものがそのままパックに封入されています。基本的にデッキ構成は触りません。また、デッキそれぞれに同じくAIが作成した固有名称がついています。この辺りがAlteredのUniqueと少し近い香りがしますよね。ちなみにアプリでQRコードを読み取ってデッキを登録する点も似てるっちゃ似てます。
プレイはこちらも簡単。ターン開始時に、デッキに含まれる3種類の勢力中から、このターンプレイ・起動する勢力を1つ選び、カードをプレイ・起動していきます。基本的にカードのプレイや起動にマナやリソースのようなコストは不要で、選んだ勢力のカードを好きなだけプレイすることができます。やることが無くなったらターン終了、手札を上限まで補充します。クリーチャーやスペルの効果でアンバーと呼ばれるリソースを集めていき、キーと呼ばれるアイテムを精製、それを3つ生成した時点で勝利です。クリーチャーに対して攻撃することもできますが、主な目的としては妨害です。生かしておくとリープ(アンバーを生成するアクション)で勝ちに近づかれますからね。
これもAshesと同じくまぁまぁ古いゲームですが、カードはフリープレイかつ手札は上限まで補充、勝利条件が戦闘ではないという点で、近年のカードゲームに通じるところがあります。ある程度ドロー枚数を増やすことは、ダイナミックなプレイを実現するために必要不可欠なのでしょうか。
イマイチなところとしては、Ashesと同じくトークンを大量に使用する点ですね。クリーチャーのライフ管理、アンバー、キー、見栄えがいいといえばいいんですが、正直面倒です。
まぁ、結局この手の話で一番難しいのが、ある程度英語が理解できる、もしくは抵抗感のない知人を用意するところなんですけどね。
※思い出したので追記
Ashesには1~2人で遊べるボスレイド的な拡張があるので一人でも遊べます。
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