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身体が悲鳴を上げた、台北での暮らし

私は、今年(2023年)の春、台北での暮らしに疲れてしまった。

Twitter(当時)にも当時の心境をポロポロと言葉にしていたけれど、台北の環境はかなり私にはキツかった。

  • 湿気が多く、何ヶ月と小雨が続くことも。

  • 空を見上げても見えるのは高い建物ばかり。

  • 道が狭く、どこへ行っても人が多い。

  • どこを見ても広告(文字)が目に入り、気持ちが休まらない。

  • 目的地はすぐそこなのに駐車場が見つからず、結局諦めざるを得ない。

など。


都会で暮らした経験は、クアラルンプール(マレーシア)と上海(中国)がある。そこではこんなに鬱になったことはなかった。なぜ、台北という都市はこんなに私に合わないのか、そんなことばかりをずっと考えてきた。


3月には3週間ほど休暇をもらい、パートナーを連れて日本へ帰った。

実家で過ごしたり、関西へ旅行へ行ったり、思う存分休憩ができた。帰国前のボロボロだった自分が、少しずつ栄養補給をして回復していくのを自分でも感じた。


なのに、台北に戻ってから、また体調不良が続いた。

十円ハゲまでできてしまい、友達には精神科へ通った方がいいなどと助言されたが、金銭的な余裕もなく、皮膚科と漢方医に通っていた。


そんな日が続いたとある週末、何をするでもなく家でスマホを触っていた。航空券を検索することが、私の日課となっていた。コロナで海外へ行くのが遠いことのように感じていたが、もう各国の国境は解放しているんだった。そんな簡単な事実に気づいていなかった。


そして、クアラルンプール行きの飛行機がとても安くなっているではないか!コロナ前、毎年訪れていたマレーシア。コロナ中、一番行きたかったマレーシア。迷うことなく、即航空券を購入した。すでに、先日の日本帰国で有給は全て消化済みだったが、そんなの問題ではない。

出発は2ヶ月後だったが、ずっと行けなかったマレージアへ行けることを考えただけで浮かれた気分だった。台湾で精神科へ行くより、ずっと心が軽くなった気がした。


久しぶりの一人旅。誰に縛られることなく、なんの計画も立てず、その地へ赴く。この感覚は、私にとって最高の処方箋。


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