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感動日記#3 1歳の娘からのプレゼント

今、私の娘は2歳。
これは思い出しながら書く、彼女が1歳の時の出来事。

はいはいの時期を卒業し、歩き始めたばかりの娘と私がキッチンで過ごしていたときのこと。

私は、水道で作業をしていて、娘はその後ろ後方で遊んでいた。
ただひたすら洗い物をしていた私の太ももの後ろに、

ドシン。

瞬間、「あ、娘だな。いつものことで私にかまってほしくてきたんだな」と察し少しうれしくなって振り向くと、やはり太ももの後ろに娘の両手、その間にちょっとニコッとした顔があった。

ただ、彼女の片方の手に一つだけいつもと違うものが握られていた。
それは、造花のおもちゃのバラ。
娘がそれを私に差し出した。

えっ。一気に嬉しさが込み上げてきて、言葉が出ない。
「ありがとう。お花、持ってきてくれたの?」
娘をぎゅっと、長い間抱きしめた。

この時の感動は、娘が1歳の時の思い出の中でも確実にトップ3に入る。

その造花は普段他のおもちゃと一緒に遊ばれているもので、娘にとってみれば、私にそれを渡すというのは、おもちゃのコップや人形を私に渡すのと変わりないなんともない行為だったのかもしれない。でも、私はお花をもらうとすごく幸せになる人なので、娘という大好きな人から、大好きなお花というもの(造花だけど)を偶然であったにしろ受け取ったことは、心のアルバムの一ページを彩ってくれたのだ。


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