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今からなぜ宇宙医学が必要か

世界中で騒がれているように今年は宇宙元年と言っても良いと思う。その中でも一番の功績はZOZOの前澤さんだと私は考えている。我々の宇宙飛行士の概念を変えてくれた。これまで宇宙に行くためには宇宙飛行士(astronaut, cosmonaut)になるしかないと多くの人が考えていたのではないだろうか?

宇宙飛行士はこの辺を読んでも分かる通り、相当高い能力があったとしても必ずしもなれるわけでは無い。もしなれたとしても、いつ行けるかわからないような職業である。さらに言えば、宇宙飛行士は自分のやりたいことをやると言うよりは与えられるmissionを遂行する仕事と捉えた方がいいだろう。

その中で宇宙に行きたい人々は再度考えたはずだ。自分は宇宙飛行士になりたいのか?宇宙に行きたいのか?実は後者が多いのでは無いだろうか?

宇宙飛行参加者(SFP: Space Flight Participant)の方が良いのではないか?


海外に行くのに航空機のパイロットの免許を取るのは稀であろう。宇宙に行って自分のしたいことをしたい!



大学などの公的機関の研究職として勤めたことのある経験から考えると、何か未知のもの、実用からかなり遠いものを開発する時は公的機関に部があると思う。一方で、一旦、それらが民間にも解放されるとその開発の速度と価格の低下は凄まじいものがある。これから、どんどん、宇宙開発は進んでいくだろう。旅行も行けるだろう。50億は出せないが、ISS滞在10日間が1000万なら、かなりの人が参加すると思う。

世界中の多くの富豪が宇宙旅行を身近にしてくれた。お金があり、ある程度の訓練をすれば、宇宙に行ける可能性があるのだ。ありがとう。


宇宙医学の話に移ろう。では、なぜ、宇宙医学を独学で勉強しながら、シェアしようと思ったか。それは情報があまりに少ないからである。少なくとも医学部では習わない。ざっと、ネットなどで情報を集めてみると今、公開されている宇宙医学の話は宇宙生理学に近い。”健常な運動能力の高い人間が宇宙に行った場合にどのような変化が起きるか?”について記載されている。
しかし、今後、宇宙旅行が本格化するにあたって、それほど元気では無い人、高齢の人、持病を抱える人、宇宙で急変する人などが考えられる。また、行く前、帰った後のケアについての対応方法もはっきりしていない。

もしかしたら、JAXAなどのflight surgeonはその知識を持ち合わせているのかもしれないが、宇宙の問題に対応できる専門家と宇宙旅行者数を考えると10年、20年で簡単に旅行者数が上回ってしまう気がする。


そんなこんなで宇宙医学を学んでみます。



我々の子供の頃は宇宙の話が多かった。それゆえに空を見上げる機会も多かった。それも忙しい中、時代がそれを求めない中、知らず知らずのうちに忘れていたのかもしれない。もう少し、夢を持って生きていきたい。



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