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De-sign語り-13

アシスタントデザイナー、デザイナー、アートディレクター、クリエイティブディレクター…。デザイナーは出世する(?)と呼び名が変わるけど、例えばクリエイティブディレクターとマネージャーとプロデューサーとどこがどう違うんだろう?

日本人はすぐに横文字使いたがるから、その仕事の内容まで詳しく区分してるわけじゃないよね。

ディレクションってダイレクトから来てるから「方向を決める」とか「水先案内人」的な、要するに船が目的地にちゃんとたどり着けるように方向を修正する船長みたいなもの?ってなんとなく思ってる。

アートディレクターはデザインの方向性を形、色、配置など、ビジュアル面で方向修正して、クリエイティブディレクターはデザインに付属する文章や写真、考え方そのものを方向修正する仕事、かな?

そういえば、大工の棟梁が近いよね。

家を建てるのに木材やコンクリートや工具やそれを加工する職人を集めて一つの家を建てるっていうのも、施主さんが望んでいるものを仕上げないといけないから図面を引くところから実際に家になるまで間違いがないように、工期も守って仕上げるから良く似てるよね。

デザインの分野でどれが好きですか?と言われたら「広告」と答える。

グラフィックデザイン、プロダクトデザイン、テキスタイルデザインetc.いろいろなデザインがあるけれど、広告(アドバタイジング)デザインほどチームでなくては作ることのできないデザインはないと思う。

グラフィックデザイナー、Webデザイナー、映像デザイナー、コピーライター、フォトグラファー、みんなの力を寄せ集めて一つの作品を作る。

建築系のデザインやインテリアデザインもさまざまな分野の職人さんと一緒に作るよな。一人では出来ない仕事を力を合わせて仕上げると、きっとすごいものが出来るよね。

クリエイティブディレクターってチームで仕事をする時にはどんな仕事ででも活躍するところがすごいよね。グラフィック出身とかプロダクト出身とか関係ないけど、ほぼ全ての分野のことを知っていないといけないよね。

故田中一光さんは最初テキスタイルデザイナーからはじめて、途中からグラフィックに転身したけれど、最盛期にはホテルの総合クリエイティブディレクターもしていた(ホテル・イル・パラッツオ/門司港ホテル等)。そして生活用品を扱う「無印良品」のクリエイティブディレクターでもあった(現在は原研哉氏)。

全てのものづくりやデザインは同じ土俵にあって、同じ考え方で成立するのがわかるよね。

今の時代って、それぞれの分野が分断されていて交流が少なくなっている気がするけど、みんなが集まって大きなプロジェクトが出来たら楽しみだよね。

そういえば田中一光さんって若手の育成も分野を超えて手がけていたよね。(ファッションの三宅一生、森英恵、建築の杉本貴志など)みんなのお父さんみたいだね。

デザインの仕事を突き詰めていくと一つの分野をとことんやり遂げるタイプと、全ての分野を見渡してまとめていくタイプに分かれていくのかな?

僕は全体をまとめ上げるクリエイティブディレクターになりたいな。


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