現ドラフト環境考察20230511

現環境におけるドラフトピックでの編成について考察しました。
考察に使用したデータはポケモンユナイト公式YouTubeにあるWCS4月大会とGoogle playカップから配信卓の計25試合です。

PCが古くてマジで面倒だったのでデータ画像はほとんど自分用に近い形になってますがご容赦ください。こんな時に会社のBIツールが使えたら....。

ピック率

まずピック率について、これはBAN2体と試合するポケモン10体の計12体が25試合で何回ピックされたかをまとめたものです。
ヤミラミ以上は2試合に1回以上ピックされていることになり、ドラフト編成を考えるにあたり最重要となるポケモンでしょう。
特に、ドードリオ、キュワワー、ウーラオス、ヤドランに関してはほとんどの試合で関与しておりこの4体を考慮した編成を考える方が妥当です。

また、登場したポケモンは計30体ですが1ピックしかされていないポケモンを除けば25体です。
ドラフトピックの特性上、この25体の中で編成を考えるほうがベターであると思われます。

ロール別の勝率

編成を考えるにあたり、ロール別でも勝率を算出してみました。ユナイトでいうアタック型についてはざっくりとメイジ、ADC、アーティラリー、バトルメイジと4つに分解しています。
オーロットやカメックスはディフェンス型ですがファイター枠で計算しており、ストライクもアサシン枠で計算しています。サポートはヤミラミのみで集計しました。

これによると、概ね平均的な構成は以下のようになります。バランスがいいですね。

ファイター1体
回復役(エンチャンター)1体
アサシン1体
タンク1体
アタック型1体

アタック型は相手をポーク(遠距離から一方的に攻撃)できるアーティラリーが主流ですが、レベル4から強力なバトルメイジ(ニンフィア、グレイシア)も択に上がります。

ADCや射程距離がそこまで長くないメイジについては全くと言っていいほど使われていません。

ファイター、アサシン、回復役は構成上、非常に重要なロールであるように思います。

ピックの優先度

次はドラフトピックにおける優先度を検証しました。BANピックから順に選択フェーズに入りますが、優先的にピックされるポケモンを調べるためピックする順序に独自の重みづけをして集計しています。

優先度が5に近いほどBANまたは初手にピックされていることを示し、2に近いほど後半にピックされます。
これによるとピック率の高いポケモンはピックの優先度も高くなり、概ね正の相関が見られます。
いわゆる、環境ポケモンを優先的にピックするのは当然と言えば当然ですね。

また、ピックの優先度はロール別でも確認してみましたが優先的にピックされるロールはありませんでした。色々な視点から見てみましたが得るものがなかったのでこれはデータにしていません。
あくまでも環境ポケモンを優先的にピックし、その後に相手のポケモンをみながらバランスを補完していくピックが主流であると思われます。

勝率とBAN率について

次に勝率とBAN率をまとめています。
集計した大会では配信卓に最強豪チームのLDGとおやすみマクロが多く上がっているため、キャラごとの勝率はその2チームの影響も大きく受けます。
特にルカリオは顕著で、かの有名なべちんさんとTONさんがほとんどです。
ドードリオやグレイシアの勝率もしめぴぃさんの影響は無視できないと思われます。

それを踏まえた上で、勝率が50%のラインに赤線を引きました。面白いことに、ピック率の高いエーフィやヤドラン、オーロットは勝率が低いです。
強力なポケモンではありますが、まだ対策しやすいポケモンであるということだと思われます。
逆に、ドードリオを筆頭にルカリオ、ヤミラミの勝率は非常に高く、明確な対策が無いという状況でしょう。
アタック型の中ではミュウがピック率も勝率も高くなっていますが、これはソーラービームでポークできるにも関わらず、多くのCCと自衛能力があるため、現環境最強格のドードリオやウーラオスに一方的にやられないことがキモになっているのではないでしょうか。

BAN率を見るとウーラオス、ドードリオ、キュワワー、ヤミラミが目立ちます。ウーラオス、ドードリオについてはレベル5でのガンクが強く、1チルタリス戦からゲームメイクしやすくスノーボール展開に持ち込まれることを懸念していると思われます。
キュワワーについてはユナイト内でも特殊な性能をしており、カウンタージャングル性能や対面性能の底上げにより憑依したポケモンが従来と違う動きができるようになる、カウンターピックしたのにキュワワーのせいでカウンターにならないような状況が生まれるからだと思います。
ヤミラミも同じく、対策が出来ない上に一方的に視界を取られ、CCをかけられてゴールを決められるポケモンであるからでしょう。

総じて言うと、自分達の戦い方ができなくなる、相手の立ち回りが想定できなくなるようなポケモンを優先的にBANするべきであると言うことですね。
また、ヤミラミに関しては使える人が多くないため相手が使ってこないことが予想される場合はBANもピックもない場合があり、チームの色による部分があります。
相手が有名どころであれば情報次第でBAN候補にもなりますが、情報が少ない相手であればピックされないことを祈ってBANしない方針も十分ありです。

所感

私の感覚ではドードリオ、ウーラオス、ミュウ、ヤミラミ、フーパあたりは使いこなすためにセンスが必要であると思います。ここが使えないチームであれば、無理にエーフィやフシギバナでポークすることなく、AoE(広範囲)に回復が撒けるワタシラガやピクシーをピックして手堅いファイトをすることが無難であると思います。
ランクマッチやスタンダードバトルでは相手に練度の高いドードリオ、ウーラオス、ミュウ、ヤミラミ、フーパなどはなかなかいないため練習が難しく、あらかじめBANする前提を持って編成を考えると良いのではないかと思います。

ただし、後行目線だとBAN2体と先行ピック1体を考慮してドードリオ、ウーラオス、ミュウ、ヤミラミのうち1〜2体は使えるようにしておくことは勝つために重要な要素であると思います。

最後に

今後の大会を見据えると、本日5月11日はアップデートが入ること、ラプラスとシャンデラが大会環境に入ることの2点は見逃せません。

アップデートではキュワワー、エーフィのナーフが大きいです。この2体は環境から消える可能性があります。またグレイシアのバフは大きく、ピック率が上がる可能性があります。

ラプラスとシャンデラは非常に強力なポケモンだけにピック率は高くなると思われます。

ラプラスと似たポジションではオーロットやカメックスがいますが、現状はそれらより強力であるため重要とされるファイター枠で火力耐久力回復力妨害性能の高い便利なポケモンとして高いピック率になることが予想されます。
一応、ナーフが入りますがBAN候補まで検討するレベルであると思われます。

シャンデラもエーフィに代わり環境入りするはずです。アタック型はシャンデラ、ミュウ、グレイシア、ニンフィア以外使われないくらいの存在感があると思います。シャンデラ自体は非常に高い火力がありながら優れたCCもあり、アサシンにも強いという謎のコンセプトであるため対策を考えることは必須でしょう。

5月大会、6月大会までに再びアップデートが入ることは十分に予想されますが、まずは5月11日の環境で構成を考えていく必要があると思います。

長くなりましたが、このへんで。

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