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アスターに光合成細菌をあげるとどうなる?①

先回ご紹介したとおり、培養した光合成細菌さんの効果を確認すべく、アスターさんに施用をして観察しております。^^

きょうは実験開始から2か月の様子をご紹介します。

実験開始(2022/3/20)

紹介します。実験に協力してくれるアスターネネさんです。^^

「どうも、アスターと申します」

2022年2月4日に406穴トレーに種まきをし、育苗しました。^^
6cmポットにポット上げして、以下のとおり光合成細菌を施用して観察します。

(字が汚いのはここはいったん置いといてもらって)

・光合成細菌はくまレッドさんを使用。
・希釈倍率は500倍~1000倍。
・頻度は週に1回。晴れていたら葉にも施用する。
光合成細菌ありポットに菌を施用した際、同じ量のなしポットにも潅水。
・定植後も同じように圃場に施用し、開花まで続ける。

しっかり計るよ

ちなみになぜアスターを選んだかというと。
キク科の植物は菌による病気が多い印象なので、生長の違いのほかに病気の耐性も比較したいと思ったしだいです。

天気がいい早朝には葉面にも

光合成細菌が病気対策に良い訳

光合成細菌研究のパイオニア、小林達治先生の研究により光合成細菌が作る物質が土中の放線菌のエサとなり、放線菌を増やすことが確認されています。

微生物(菌)さんたちは限られたスペースでお互いの住処を奪ったり奪われたり、多様性を保ちながら拮抗(きっこう)してます。そのバランスが崩れると、ひとつの菌が増えて病気にかかってしまいます。
そんななか、有用微生物の放線菌は、多くの病気の原因となる糸状菌やセンチュウのなど生育を抑制します。

なので、病気に強い植物を育てるには土中に放線菌を増やす(放線菌のエサを投入)することがポイント。

ちなみに連作障害の原因のひとつが微生物の多様性が崩れることで起こる障害なので、放線菌が増えれば理屈では連作障害は防げることになるそうです。
あ、この実験もいつかやってみたいですね!「連作NGの植物さんは光合成細菌を施用すると同じ場所でも育つのか。」みたいなね。やりたい実験が多すぎて忙しいですね。(ひとまず落ち着きます)


実験開始から38日後(2022/4/27)

約5週間後の様子がこちらです。

左 光合成細菌あり 右 なし
左 光合成細菌あり 右 なし

なんとなく、光合成細菌ありのほうが生長が早い気がします。
「効果が目に見えてほしい」という願望フィルタがそう見せているだけかもしれないので、もうちょっと様子を見ます。笑

実験開始から57日後(2022/5/16)

左 光合成細菌あり 右なし
左 光合成細菌あり 右なし

ちょっと光合成細菌施用のほうが生長していますね。(よね?笑)

左 光合成細菌あり 右 なし

根っこは見た目の違いがありませんでしたが、1枚目の写真を見ると分かるとおり、土の乾きが左のほうが早いです。
たぶん根量も多いと予想しております。次回は土を落として根量を確認してみます。^^
 
下葉が黄色くなってきたのでポット上げをします。

6cm→7.5cmロングポットにポット上げました。

育苗用培土 ヤッシーミックス花

道の駅で販売していた「育苗用培土 ヤッシーミックス花」と言う土を使ってみます。(pH:6.35 EC:0.85 N:210㎎ P:600㎎ K:95㎎)

こんな感じになりました。^^

また次回へ続きます。

次の記事はコチラ


参考

・農家が教える光合成細菌とことん活用読本|農文協

・現代農業2016年8月号 海藻&光合成細菌を活かす|農文協

・農業メディアThink and Grow Ricchi

・YANMER


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