【ダナン移住】現地の生活適応に10ヶ月かかった話
シンチャオ、Life with Beach 武井です。
こんな想いで、ベトナムのダナンに生活拠点を移して約10ヶ月。
結論、QoLは大きく上がり、この選択肢自体はやはり増やしたいな思っています。
一方で、ダナンの生活環境への適応にはなんやかんや10ヶ月かかったな、と最近思ったので、この話を本記事ではお送りします。
ダナン移住前の生活スタイル
本題に入る前に、前提となる私のライフスタイルのご紹介。
日本のマクロ環境の不安定さ、30代というキャリアやライフプランを考えるタイミングで、好きな場所(ビーチ)で仕事をしたいという想いでダナン移住を決意。
完全独立したタイミング且つフルリモートが可能な仕事だったことからダナンでの生活を2023年からスタート。
ベトナムにも会社を持っています。
「適応」と言うと広義になりますが、個人的には衣食や仕事の進め方の部分で徐々に“ダナンナイズ”されたものが増えた、というのがこの10ヶ月間でした。
ここからは、いくつかのカテゴリーに分けて説明します。
食事
ダナン1カ月目と10カ月目で最も適応(変化)したカテゴリーが、食事。
最初は和食中心の生活
ダナンに来たての頃は、週3-4回は和食でした。
そもそも、和食が好きだったことに加え、すべてが新しい生活環境下において、食事のみがコントロール可能な生活活動でした。
不慣れな生活の中で、せめて食事くらいは食べ慣れた味(海外で期待値に近い味を出してくれる料理)を楽しみたくて、つい足が向かうのは和食屋さん───。
結果、エンゲル係数も高い日々。笑
今ではローカル色中心の生活に
そして、たぶん、半年くらい経った辺りからかな。。
徐々に生活に慣れてきて、滞在アパートメント近くのローカル店をGoogleマップで調べて生活圏内から少しずつ現地のものを食べるようになっていきました。
東南アジア料理の中では、ベトナム料理は相対的に味が薄めで食べやすく、価格も安価、お腹に溜まり過ぎないから平日の食事にも最適、ということで今では1日2〜3食ともローカル料理なことも珍しくありません。
10カ月経った今はルーティーン化が進み、平日は大体こんな感じの食事です。
ちなみに、ベトナム料理比率をグッと上げてくれたのはフーティウで、最近はボネにハマってます(笑)
仕事のペースとダナンのペース
次に取り上げるのは、「ダナンと東京での流れる時間の流れと雰囲気のギャップ」です。
これが一番、試行錯誤したかも。
ダナンと東京の時間の過ぎ方や過ごし方の違い
東京で働いていた時は日中は打ち合わせ、夜は会食、朝早起きして自分の作業、と良くも悪くもアドレナリン出しっぱなしの働き方────
周りにそういう人も多かったし、飲む時に暗黙の了解的に俺たち頑張ってるよなー的な一体感も嫌いじゃなかった。
一方、ダナンは田舎だしビーチもあるので、時の流れも人の雰囲気もゆったり。会食の機会も東京にいた時より減るので、一体感や発散の場も限られる。
仕事は東京のペースなのに、身体はゆったりしたペースの環境にいるので、正しい表現かわからないものの「気の巡り」なのか、「脳みそと身体のペースの不一致」的なバグが起こりがちなことに、ふとした時に気付くようになりました。
ダナンと東京の“ペース”のマネジメント方法
そこに気付いてからは、ダナンのペース(生活リズム)と仕事のペースを最適化していくようにしました。
具体的にはこんなこと。
周りの空気に合わせてモチベーションが変動しやすい人はコワーキングスペースを契約することをオススメします。
仕事に求められるスピード感と、滞在する都市で流れる時間のペースはどの国・都市に行ってもぶつかる壁かもしれません。
住まい
これについては適応というより、ダナンの不動産環境下で物件探しをする際に、譲れない条件の解像度が月を追うごとに上がっていったというのが正しいです。
ダナンは、アパートメントに家具家電がついているのと、契約期間も1ヶ月からOKなところが多いので引っ越しがしやすいです。
この10ヶ月で5回はアパートを引っ越してるのと、週末ホテル泊をすることもあるのでダナンで泊まった物件はかなり多い方だと思います。
そこで自分が譲れないな、と思った物件探しの条件は以下の通り。
娯楽
これはまだまだ適応中。
どうしても比較対象が東京になるので仕方ないですが、ダナンでできる娯楽は本当に限られます。
というより、東京では同質性の高い人(同じ業界や世代、ライフスタイルの価値観が近い人)と過ごせる時間ばかりでした。
一緒に美味しいものを食べて、二次会行く場所はお互いのスナック遊戯王から決めて、その店では新しい同質性の高いノリや話の合う人との出会いもあり、深い話もしたりして…という生態系が確立されていました。
類トモじゃないけど、結局ノリが合う人が集う店は似通ってくるので、そのセレンディピティーも楽しかったり。
ダナンだと同質性の高い人が母数の問題で増えづらいので、気が合う・ノリが合うという人の輪が広がりづらいのもあるかもしれません。
(同質性の高い人がいるかどうかはその人のキャラクターやライフスタイルにも依るため、あくまでも自分次第なところもありますし、ダナンには多様な素敵な方々がいます。自分にとってヒトという点では東京はとても恵まれていたのだと感じます)
なので、個人的には東京に2~3ヵ月に1回帰る今の生活スタイルは程よいバランスになっています。
とは言え、ダナンにいる日本人は異国の地で生活を送っている日本人同士と言う強い共通点で、潜在的に強く結びついています。これは本当に心強いポイントです。特に移住したての頃は大変お世話になった日本人の先輩方も多かったです(その節は本当にありがとうございました)。
まとめ
突然変異ではなく、時間経過で適応する
色々と書いてきたものの、ポイントは、10ヶ月目に突然適応ができたわけではないことです。
大体、移住して3ヶ月目くらいで何もわからない状態から脱して、ここに書いたようなバイオリズムやメンタル、物質的にもっと改善したい点が自分の中で認知され、整理・言語化されていきます。
そこから試行錯誤を加えながら、個人的に満足できる環境構築にかかったのが10ヶ月という期間でした。
すぐに快適な環境構築できれば理想的ですが、必ずしもそうなるわけではないこと、時間をかけていければ(少なくとも自分の場合は)ストレスのない環境構築をできる点を知っておいてもらえるとよいかもしれません。
適応を促進するために考えておくべきこと
この記事を書きながら、海外移住での現地適応に際して、気になったり、引っ掛かりポイントになりそうなことをまとめてみました。
移住検討者の参考になれば幸いです。
視察のススメ
最後に、いきなり移住よりは可能な範囲で事前視察することを私はオススメします。
移住で後悔しないための視察のススメ【ダナン移住検討:視察編】
こんな記事も書いているので良ければ参考にしてください。
以上、お読みいただきありがとうございました!