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マッキンゼー経験医師がスタートアップ共同創業者に!【シードVCが分析するスタートアップ共同創業者】 〜メドレー 豊田剛一郎編〜

今回は2019年に上場した株式会社メドレーから、代表取締役医師を務める
豊田剛一郎さんについて、参画した動機、感じている課題などについてまとめていきます。

【経歴】
エリートコースを外れ、医療スタートアップの道に。

開成中・高、東大理Ⅲを卒業。日米で経験を積み、医師としてのエリートコースを歩んでいた。一転、コンサルティング業界に身を置き、その後医療スタートアップに共同代表として参画。
どのような心境の変化があったのか?その変化はいつ訪れたのだろうか?

聖隷浜松病院 200904/01-2011/03/01
NTT東日本関東病院 2011/04/01 - 2012/09/01
Children's Hospital of Michigan Research Scholar 2012/10/01 - 2013/08/01
McKinsey & Company 2013/09/01 - 2015/01/31
株式会社メドレー 代表取締役医師/ Co-CEO 2015/02/16 -

1984年生まれ。開成高校卒業、2009年東京大学医学部卒業。聖隷浜松病院での初期臨床研修、NTT東日本関東病院脳神経外科での研修を経て、米国のChildren's Hospital of Michiganに留学。米国医師免許を取得するとともに小児脳の研究に従事。マッキンゼー・アンド・カンパニーにて主にヘルスケア業界の戦略コンサルティングに従事後、2015年2月より株式会社メドレーの代表取締役医師に就任。

【動機/経緯】
働いて感じた業界への危機感。友人からの誘い。

日本、アメリカで医療に従事し、比較することで見えてきた日本医療の課題があった。その課題とはどのようなものなのか?
また、その課題の解決方法を探っていた時に、連絡を取ってきた友人とは。

日米での医師としての経験を通じて、日本の医療の将来に対し「このままだと日本の医療がダメになってしまうのではないか」という"危機感"を強く持ち、医療を変革するために臨床現場を離れることを決意する。
医療現場がシステムによってではなく、医師の「頑張り」という属人性によってまわっている状況にも関わらず、医師の業務効率化の動きはあまり感じられない。
行政や企業ではスピード感を持って、自分がやりたいことできないと感じていたので、起業するなり、NPOを立ち上げるなり、自分で立ち上げようとも考えていた。
そのような時に、メドレーの創業者であり、幼馴染の瀧口氏に誘われた。その時点では入ったとしても何をやるのかはまだ固まっていなかった。しかし、会社として掲げていた「納得できる医療」を目指すに強く共感、瀧口氏が深夜2時に自宅まで来て熱い想いを語ってくれた熱量もあり、参画を決意した。

【創業者との接点/関係性】CEOとは小学校の塾友

小学校からの知り合い(塾の塾友)。
アメリカ時代やマッキンゼーに入っても連絡を取りして、定期的に話す機会はあった。

【創業者の持つ課題への共感】
最も共感した課題は「医療リテラシーの向上」

患者側の瀧口氏、医師側の豊田氏、立場の違いはありますが、「納得できる医療」に向けた課題意識は同じものであると感じたそうです。

瀧口氏は患者向けの医療事業を行いたいとずっと思っていた。医療的見地から事業を監修する存在の必要性を感じ、一緒に事業をこなう医師を探しているところだった。「納得できる医療」を目指すことに強く共感した。
瀧口氏と話をするうちに、患者、医師という立場の違いはあるが、課題意識や目指す山の頂きは同じだと感じた。一番合致したのが「医療リテラシーを上げる」ことの必要性である。瀧口氏は患者家族として経験したときに、「医療のことがもっと知りたい、知ることのできる場が欲しい」と感じていた。一方、豊田氏は、「医療が発展し選択肢が増えている現代において、患者が自らの治療を自主的に選択できるようにもっと医療のことを知っておくべきだ」と感じていた。

【 ジョインした時期】

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2015年2月(MEDLEY創業2009年6月5日から 約6年)

【職掌範囲】

現在は「事業連携推進室」を管掌。
病院や学会、行政等との連携やプロジェクトの推進,、民間企業との医療的サービスにおける協業の推進、メドレーの取組みとその意義の発信。

【持ち株比率】

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【参考資料】

新規上場申請のために有価証券報告書(Ⅰの部) 株式会社メドレー
https://www.jpx.co.jp/listing/stocks/new/nlsgeu000004dez0-att/12MEDLEY-1s.pdf



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