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FinTech再び!? 2019年11月 Industry Cloud輪読会まとめ

ライフタイムベンチャーズでは、業界の有志関係者との共催で投資テーマに関わる1ヶ月のニュース記事をまとめ読みし、気になるトピックについて議論するニュース輪読会を実施しています。

本稿では2019.11.8に実施したIndustry Cloud(特定業界に特化したVertical SaaS/PaaS等のクラウドサービス)に関する輪読会での議論をまとめました。

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1. FinTech再び!?

Paidyによる総額150億円の大型調達や複数のシードラウンド企業による資金調達がみられました。ブームに近かった2015-2016年とは異なる形で、10月からの消費増税&キャッシュレス還元政策の推進を追い風に本格的なFinTech普及の波が動き始めるのではないかという議論になりました。カンファレンス等でのグローバルFinTechプレイヤーの発言をみると、依然として経済規模が大きい一方でFinTech普及率が低い日本市場への注目も集まりつつあるようです。

2. 日本版iPaaSはどこへ向かうのか?

AnyflowによるB Dash CampとIncubate Campで二冠達成により注目が集まるiPaaS(integration Platform-as-a-Service)市場。ポテンシャルを感じる一方で、国内でスタートアップによる参入余地があるセグメントは一体どこかという論点で議論が盛り上がりました。米国の場合は、大企業が利用する既存のオンプレミスシステムとの統合ニーズ、あるいはZapierのような小規模チームのワークフロー改善の二極化が進んでおり、同様のことが日本市場でも起きるのか否か、ますます注目です。

3. 大型SaaS上場企業の成長戦略とは?

freeeによる新規上場申請、Sansanによるウィングアークとの資本業務提携など、時価総額1,000億円にせまる新興上場SaaS企業の上場後成長戦略が今後問われるという議論になりました。自社ソリューションによる内部成長とM&A/CVC投資による外部成長とのバランス、新規事業のターゲット市場と既存市場の隣接度など、絶対こうという勝ちパターンはないなかで、Salesforceなどの米国上場SaaS企業による上場後成長戦略のCase Studyを深めたいという話で盛り上がりました。

来月もSaaS/Industry Cloud領域の起業家/新規事業を検討する皆さんにとって有益な情報が提供できるよう、引き続き開催していきます!

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