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第24話 忘れえぬ人

前回「雪の舞うころ」の最後に突然の宣孝のプロポーズ!
宣 孝「都に戻ってこい。わしの妻になれ」
その後のやりとりが冒頭にありました
宣 孝「戯れではない」
まひろ「えっいや、何でございますか?」
宣 孝「あの宋人と海を渡ってみたくて、忘れえぬ人から
    逃げられぬ」
まひろ「何を仰せなのかわかりません」
宣 孝「とぼけても顔に出ておる」
まひろ「何が顔に出ておりますか?」
宣 孝「忘れえぬ人と言われて途端に心を開いた。そうであろう?」
まひろ「いい加減なことを・・・」
宣 孝「都人は心を内を顔には出さんが、お前はいつも出ている」
まひろ「それは、私が愚かだと言うことでございますね」
宣 孝「愚かなところが笑えてよい。わしの心も和む」
まひろ「宣孝さまはわかっておられませぬ。私は誰かを安心させたり
    和ませたりするものではありませぬ」
宣 孝「自分が思っている自分だけが自分ではないぞ。
    ありのままのお前を引き受ける。それが出来るのは儂だけだ。
    さすれば、お前が楽になろう」
まひろ「まぁ~忘れえぬ人がいてもよろしいのですか?」
宣 孝「良い。それもお前の一部だ。丸ごと引き受けるとは、
    そうゆうことだ。都で待っておる。」
非常にコミカルに話が進んでいましたが、宣孝の
「自分が思っている自分だけが自分ではないぞ」
これは、言葉が重いです
まひろも、この後に続く言葉に気づきがあったセリフがあります
「宣孝さまは仰せになったのです。ありのままのお前を引き受ける。それが出来るのは儂だけだ。さすれば、お前が楽になろう」

まひろは、宣孝に言われた言葉を胸に抱えつつ父である為時が
帰る前までに視点を変えることで、今までの自分とは違う
ものの捉え方をする体験をします

例えば、周明との関係
まひろが周明をどのように感じていたかはわかりませんが、
少なくとも嫌々な悪い関係ではなかった・・・はず
が、談笑した後に「早くまひろと宋に行きたい」と周明に言われ、
抱きしめられた「このままだでは、いつまでたっても宋には行けぬ。
左大臣に手紙を書いてくれ」と耳元で言われた時に、
今まで持っていた周明との関係が違うものだと気づきました
まひろ「あなたは嘘をついている。私を好いてなどいない(中略)
    あなたは違うことを考えている。私を利用するために
    そうでしょう?」
自分が考えていた関係ではなく、左大臣への文を書かせ宋との交易に
利用しようとしていたことに気づいた

さらに、周明によって自分が想像していた宋は違っていて
周明「言っておくが、宋はお前が夢に描いてるような国ではない。
   宋は日本を見下している。日本人などは歯牙にもかけておらぬ。
   民に等しく機会を与える国などこの世のどこにもないのだ。
   つまらぬ夢など持つな。」
まひろは、お上にも宋の話をしていたこともあり、かなりのショックだったのではないでしょうか?
その後、夜になり部屋にいたまひろに声をかけたのは
音 丸「姫様。姫様が夕餉を召し上がらないと下女が申しておりました。」
まひろ「こんなにずーっと近くにいるのに・・・」と言わせるほど、
幼い頃から側にいた音丸の考えを聞いたまひろは
「こんなにずーっと近くにいるのにわからないことばかり。はぁ~
 私はまだ、何もわかってないないのやも・・」

まひろの中で「自分が思っている自分だけが自分ではないぞ」が
事実だということい気づいたように思いました

人は、嫌な思い、痛い思い、ショックな思いをしながら何かに「気づき」
を得ることがしばしばあります
しかし、まひろのように素直に「違った」と気づければ、
自分から何かを変えることが出来るかもしれません
「違った」ということに「自分の思った通りではない」と自分を否定されたように感じて憤慨すれば何も変えることが出来ないかもしれません

「気づき」を得るためには、自分と向き合い自分を理解することが
早道ではあるのですが、1人反省会になり辛くなるかもしれません
また、素直に自分と向き合えないと他者の助言も素直に受け入れることも
できないかもしれません
自分と向き合い自分を理解する自分なりのポイントがあるといいですね


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「無理せず築くこころの仕組み」
~身近な人間関係を整えて心豊かに生きるヒント~

日 時:7月5日(金)20:00~21:30
参加費:無料 (オンラインzoom講座)
講 師:田中真喜子准教授
申し込み締め切り:7月2日(火)
内容のあらまし
身近にいる一番大事な人と仲良く楽しく暮らしていきたいのに、嚙み合わないやりとりを続けてしまう時がありませんか?
一緒に過ごす身近な人だからこそ、
お互いに心地よい関係性を築けたほうがいいですよね。
ほんの少しの工夫で関係性が楽しい「今、ここ」を過ごすことができるようになるポイントをお伝えします。

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お申し込みは下記からお願いします

定員があります
お申し込み締め切りは、7月2日(火)です
お目にかかれることを楽しみにしております

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