第32話 小牧長久手の激闘
小牧城のお堀に関しては、もう少し解説が欲しかった・・・
と、思うのは私だけかしら?
小手伸也さんが紀行で紹介してくれただけでもありがたいと
思っているのですが・・・。
池田恒興が「中入り」を進言しました。
目の前の家康本体を相手にしないで、兵が少ない岡崎城を
攻めようとした話です。
秀吉は最初こそ反対したように見えるけれど、
なんとなく・・・池田恒興の言い方というか態度が気に入らなかった?
感じがしました。
だって「筑前殿、ここはわしにしたがっておれ。この池田勝入がいるから、
織田家臣たちがお主についてきていることを忘れるなよ。」
この一言・・・いやな言い方ですよね。
確実に秀吉には織田家臣をまとめる力はなく「自分がいるからまとまってるんだぞっ!お前になんか何も力はないんだぞ!」と安易に言っているように感じます。
秀吉は、おもしろくなかったでしょうね。
しかし、池田恒興が敗退をしてしまい命を落としてしまいます。
総大将に選ばれた羽柴秀次は、命からがら逃げることができたにもかかわらず、かなり怒られたらしい・・・。
さて、敗退の報告を受けた秀吉は、
「かえってよかったわ、言うことを聞かん奴がおらんくなった。
ありがてえこった。」と故人には失礼だけれど非常に前向きな
発言をしています。
ここに、秀吉はどのような悪い事態に陥っても何か良いところを
見つける心のクセがあったことがわかります。
ただし、今回の「かえって良かったわ・・・」に関しては、
本音でもあるけれど、ここまであからさまな失敗に対しての強がりと
見ることが出来ます。
そして、振り返りながら、ぶつぶつ何かを言ってます。
「わしの策ではない×数回」その雰囲気をみて、
弟である、豊臣秀長・加藤清正・福島正則がそばによって、
秀吉の命を聞きます。
秀吉「中入りはわしの策ではない。池田が無理強いしてきた策だと
言いまわれ。わしの言うことを聞かんもんでやでこうなったと・・・」
秀吉が敗退したことを池田恒興のせいにして自分を正当化しています。
さらに、この戦の総大将は織田信雄であることに気が付きます。
ここに秀吉の問題を解決する能力の高さを感じます。
つまり、自分が悪い自分が負けた、劣っているなどの
感情にとらわれ過ぎずに問題解決に向けてすぐに行動を
起こしていることがわかります。
これって、非常に現代社会でも大事なことで、
原因追及ばかりして、自分の考えが足らなかったと
悩んで行動に起こせず本当の失敗につながってしまいます。
しかし、自分の考えが足らなかったことに気づき落ち込んだとしても、
その経験を糧にして柔軟に考えに固執せずに、
問題解決に向けて動くことが出来るかどうか?
その人の度量が垣間見える瞬間かと思います。
いかがでしょうか?
落ち込むことや自分のプライドにしがみ付いて、誰かのせいにして、
問題の先延ばしをしていませんか?
生産性のある問題解決に目を向けることが出来ていますか?
原因追及も大事ですが、同時に次の行動を考えることが
できているでしょうか?
少し立ち止まって考えてみるのも良いと思います。
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