第16話 伝説の幕開け
義経の大活躍の裏に義仲の最後が待ち構えてました
京を出た義仲は、近江に向かうが範頼の軍勢が待ち構えていた
巴を落ち延びさ鎌倉の義高への手紙を託した
その巴をとらえたのが、和田義盛
こちらの展開はワクワク感満載
そう!これは史実を参考にしたドラマです。ここ大事。
今回は2点着目したいと思います
1点目
源頼朝より木曽義仲の成敗を命じられたシーンから戦奉行を
梶原景時に任命された瞬間のどよめき
2点目
墨俣で義経の先発隊と鎌倉を出発した範頼の本軍が合流した時の軍議の時に
梶原景時が席に着いた瞬間、和田義盛と土肥実平が
軍議には参加できる範囲で席を立ってしまったシーン
共通点は、梶原景時です
梶原景時は、前回、源頼朝の命で上総之介広常を切ったに対して、
御家人は納得できていない状態です
梶原景時「上総之介広常殿を切ったことを許せぬのでしょう」
梶原景時があからさまな態度に対して1番、理由を知っています
さて、交流分析では人の出来事のとらえ方の立場は、
4つあると言われています
第1の立場:お互いを尊重し合える立場
第2の立場:自分はダメだけど相手は正しい
第3の立場:自分が正しいのに相手がダメ
第4の立場:自分もダメだけど相手もダメ
大げさにお伝えすると
人は誰しも第1の立場に向かい頑張ってるけど無理な時もあります
無理な時の方が多いかな?ほぼ無理かもしれない
第2の立場は、自分はダメダメだから相手の方が全て正しいと考えて
自分に自信が持てず、落ち込んでいきます
第3の立場は、自分が正しいのに相手がダメダメだから、
怒りを感じて、相手を批難してしまう立場です
戦奉行が梶原景時と発表された瞬間のどよめきと
墨俣での和田義盛と土肥実平の態度に出たものと考えられます
第4の立場は、今回はなかったのでパス
どの立場も人はころころと揺らぎます
決して悪い事でもなければ、間違っているわけではないのですが、
大事なのは、自分がどの立場をとっているのかに気がつきとどまらないことが重要です
なぜならば、第2の立場にとどまれば落ち込んで気分が
うつっぽくなるかもしれません
しかし、落ち込んでいる原因を対処して成長できる
可能性を見つけたことになります
とどまり、足を止めてる必要はなくなります
第3の立場にとどまれば、怒りばかりで疲れませんか?
さらに意地になってしまい、引っ込みがつかなくなる時ってありませんか?
本当に、自分が正しいのかしら?
今回は、引っ込みがつかなくなったように見える和田義盛と土肥実平に
一喝したのが北条義時の強い一言
「方々、大戦の前に仲間内のいさかいは止めて頂きたい。
梶原殿は鎌倉殿の命で上総之介広常殿を切られたのです。
恨むのなら鎌倉殿を恨むのが筋、
道理のわからぬものは鎌倉にお帰り願いたい」
第3の立場をとった、和田義盛も土肥実平は本当は頼朝が
梶原景時に謀殺を命じたことは知っていました
しかし、所領をもらっている以上、頼朝に逆らえなかったのです
本当のところは、今後の自分たちのことに対しての不安を
梶原景時にぶつけていたのではないか?
と、考えることが出来ます。
なぜならば、冒頭の北条親子の会話のやりとりの中から読み解けます
北条時政「鎌倉は変わるなぁー」
北条義時「あれ以来、御家人達は次は我が身とすっかり怯えています」
北条時政「しかも、今度の一件で分かったことがある。
誰かの落ち度があれば、その所領が自分のものになる」
北条義時「御家人たちがなれ合う時は終わりました」
北条時政「だから戻ってきたのよぉ。いつ誰に謀反の疑いをかけられるか
わかったもんじゃない」
なれ合う時が終わったのは、第1の立場には長くいられなくなった
怯えているとは、第2の立場にとらわれていることがわかります
謀反の疑いをかけられるとは、自分は正しいのに相手がいちゃもんをつけてくる第3の立場と私は読みました
北条親子は、すでにどの立場も理解して柔軟な対応を目指しています
心はゆらいで当たり前であって、とどまれば思考や行動が偏ってしまいます
柔軟に対応できることも自分を守る手段だと考えられます
一の谷の戦いでの畠山重忠の馬を背負って崖を下ったことは、
「源平盛衰記」によって確かに後世までの語り草になりました
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