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第20話 望みの先に

花山院に矢を放ったことで始まって「長徳の政変」

そんな中、除目が行われまひろの父、藤原為時が淡路の国の
国司に決まりました
しかし、越前に「宋」が貿易を求めて「漢文が得意なもの」と
選ばれた源国盛が藤原詮子曰く
「あんなにほどうつけとは思わなかったの」面白いわぁ~
おかげで為時が大国越前行が決まったのですが・・・

たくさんの書状を読んでいる藤原道長ですが、
今ほど明かりがない時代に文字を読み続けるのはつらかっただろう?と、
思いきや、まひろの字だけはすぐにわかるところは観察力が
現代人よりもあるのではないかと思いました

さて、ここで道長の姉詮子の具合が悪いと妻倫子から聞かされるが、
詮子の仕組んだ「呪詛」もどき・・・
それを見破ったのは倫子でした
しかし、倫子は
「屋敷内で起きたことは私が責めを負うべきでございます。
此度のことも私が収めとうございます。殿はどうぞ内裏でのお役目にご専念くださいませ」と言い、事の重大性を説いた道長に対して
「それ故に間違いがあってはなりません。私にお預けくださいませ」と
道長に突っぱねていたのです
道長も倫子の意図を汲んで
「そうか。では、そなたに任せよう。このことは帝にも申さぬ。
それで良いな」な~んか本当に素敵な夫婦

しかし、藤原実資が一条天皇に「右大臣様と女院様を呪詛」と
報告をしているのを聞いて「あれ?なんで知ってるの?」といった顔を
している道長をみると、改めて倫子あっての道長ですね

さて、道長と詮子のやりとりですが、
核心をついて話は出ていないのです
なぞかけのようなやりとりをしているにもかかわらず、
気持ちが通じ合う感じでしょうか?

人は、伝えたいことを頭で考えて言葉にして声で発することで、
自分の考えや感じたことを伝えます
思考や感情は「言葉」という行動によってしか相手に伝えることが
できません

受けた側は、音を言葉として認識して言葉を理解して咀嚼します
案外複雑なことをさりげなくしているのですよね

そこにです!
言葉に伝えない裏の言葉を乗せていることがあるのです
それを見極めるには、普段のその人とのやりとりのクセでしたり、
ちょっとした仕草です
今回は、詮子の微笑みに意味があるように感じませんでしたか?

人にはテレパシーがないのですが、「阿吽の呼吸」のように
日頃の裏の言葉が良い時も悪い時も伝えてしまっている時があります
交流分析では「裏面交流」といいますが、
本来ならきちんと言葉で伝えられるような関係の人が
そばいいるといいですね
パートナーや恋人、夫婦と言うことではなく仕事の仲間であったり、
趣味の仲間であったりと上手く伝えられなくても言葉で伝えることが出来る
関係性のあるたくさんあるといいですね



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